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今から買える金利上昇メリット銘柄は?収益改善期待で銀行・保険株が続々高値更新中!年初来90%超の上昇も

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ビットバレー投資家 コラムを発表しました · 05/31 17:30
国内長期金利1%の大台に乗せ、利ざや改善が期待できる銀行株・保険株といった金融株が上昇を続けている。日本銀行がマイナス金利政策を終了したことにより、25年3月期にはメガ銀だけでも収益を1000億円規模で押し上げるとされる。
特に注目されやすいのは、国内金利上昇の恩恵をダイレクトに受ける国内純金利収入が高い銀行だ。保険株については、著名投資家ウォーレン・バフェット率いる米 $バークシャー・ハサウェイ (BRK.A.US)$が損保大手 $チャブ (CB.US)$の株式を保有していることが判明しており、連想買いもありそうだ。また、ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)は国内損保の今期の株主還元が前期比50%増となると試算しており、先高観は強い。まだ上昇が期待できそうな銘柄はどこか。一日に100万株前後の出来高があり、証券アナリストもカバーする主な銀行・保険株30銘柄について、平均目標株価までの乖離見通し配当利回りなどを確認した。
5月31日に大きく上昇した金融株
5月31日に大きく上昇した金融株
【概要】
★31日終値からアナリスト平均株価までの乖離が最も大きく、上昇余地が見込まれるのは $楽天銀行 (5838.JP)$18.9%)で、 $セブン銀行 (8410.JP)$13.7%)、 $T&Dホールディングス (8795.JP)$9.1%)、 $九州フィナンシャルグループ (7180.JP)$7.7%)、 $ゆうちょ銀行 (7182.JP)$5.0%)が続く。
★年初来では、 $住信SBIネット銀行 (7163.JP)$93.3%と最も上昇。 $MS&ADインシュアランスグループホールディングス (8725.JP)$77.5% $ちゅうぎんフィナンシャルグループ (5832.JP)$ $北洋銀行 (8524.JP)$60%以上上昇している。一方、 $トモニホールディングス (8600.JP)$ $ゆうちょ銀行 (7182.JP)$年初来上昇率は10%以下で、 $セブン銀行 (8410.JP)$年初来でマイナス
★31日の出来高が多く、取引が活発だったのは、 $三菱UFJフィナンシャル・グループ (8306.JP)$ $りそなホールディングス (8308.JP)$ $みずほフィナンシャルグループ (8411.JP)$ $東京海上ホールディングス (8766.JP)$ $コンコルディア・フィナンシャルグループ (7186.JP)$だった。
PBR(株価純資産倍率)が低く解散価値以下の評価となっているのは $トモニホールディングス (8600.JP)$0.298倍 $百五銀行 (8368.JP)$0.353倍 $東邦銀行 (8346.JP)$0.409倍。一方、PBRが高いのは、 $住信SBIネット銀行 (7163.JP)$2.974倍 $東京海上ホールディングス (8766.JP)$2.058倍 $楽天銀行 (5838.JP)$1.918倍
★日経による予想配当利回りが最も高いのは $MS&ADインシュアランスグループホールディングス (8725.JP)$4.41% $セブン銀行 (8410.JP)$4.15% $三井住友トラストグループ (8309.JP)$とみずほ $みずほフィナンシャルグループ (8411.JP)$3%後半
(いずれも5月31日時点)
今後の上昇が期待されるのは?
$楽天銀行 (5838.JP)$
ネット銀行大手。楽天グループの顧客基盤生かす。子会社に楽天信託。フィンテック再編プロジェクト関連費用50億円などを盛り込んだ今期業績予想が嫌気され、5月半ば以降株価は大幅下落。国内証券は、再編費用や資産増加の鈍化で「印象は若干ネガティブ」としたが、外資証券は、楽天グループからの送客チャネルを背景に「預金が増加する見通しの確実性は高い」と評価、高い残高成長が続くとの見方を示している。31日終値(2867円)からアナリストの平均目標株価(3407.5円)までの上昇余地は18.9%
今から買える金利上昇メリット銘柄は?収益改善期待で銀行・保険株が続々高値更新中!年初来90%超の上昇も
$セブン銀行 (8410.JP)$
金融機関からのATM手数料が柱。25年3月期は償却負担が膨らむが、手数料収入が堅調となる。新紙幣対応経費も和らぐ。31日終値(264.9円)からアナリストの平均目標株価(301.25円)までの上昇余地は13.7%
今から買える金利上昇メリット銘柄は?収益改善期待で銀行・保険株が続々高値更新中!年初来90%超の上昇も
$T&Dホールディングス (8795.JP)$
生保持ち株会社。中小企業向けに強い大同生命、個人向けが柱の太陽生命が中核。ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)の試算では、25年3月期の自社株買いは前年度から50億円増の550億円となる見込み。業務提携、協業先企業の株式を除き、政策保有株式を31年3月末までに完全になくす計画。24年3月末時点の政策保有株式の残高は2410億円(純資産の17%)。国内証券は、傘下の生命保険会社のキャピタルゲインについて、「上振れの余地は十分」とみている。31日終値(2825.5円)からアナリストの平均目標株価(3083.75円)までの上昇余地は9.1%
今から買える金利上昇メリット銘柄は?収益改善期待で銀行・保険株が続々高値更新中!年初来90%超の上昇も
$九州フィナンシャルグループ (7180.JP)$
傘下に肥後銀行と鹿児島銀行。総資産は地銀8位。財務健全性高い。国内証券は、半導体受託生産大手の $台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング (TSM.US)$の熊本進出で、「所得拡大を受けて民間消費も緩やかに拡大し、韓国や台湾、中国などアジア諸国からが多いインバウンドも拡大」するとみている。また、九州の名目GDPが20年度の50.5兆円から35年度には75兆円程度まで増加するとも予想する。31日終値(1044.5円)からアナリストの平均目標株価(1125円)までの上昇余地は7.7%
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$ゆうちょ銀行 (7182.JP)$
預貯金額で国内最大。国内証券は、24年3月期連結業績について「予想を上回る利益・配当計画」と評価。外資証券は、同行のポジション状況から「政策金利の引き上げはネットでポジティブに働く」とみている。31日終値(1553円)からアナリストの平均目標株価(1630円)までの上昇余地は5%。
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王道の人気銘柄は?
$三菱UFJフィナンシャル・グループ (8306.JP)$
国内最大の民間金融グループ。外資証券は、主な増益ドライバーとして大企業向けのコーポレートバンキング、グローバルCIB(銀証融合ビジネスモデル)、国内向けの法人・リテールの3点を挙げ、「期待可能なROEはセクター内でも高い」と評価。継続的な株主還元から強気スタンスを推奨している。株価は高値更新中。31日終値(1658円)からアナリストの平均目標株価(1726.67円)までの上昇余地は4.1%
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$みずほフィナンシャルグループ (8411.JP)$
3メガバンクの一角。外資証券は、投資銀行業務関連の手数料が伸びている国内コーポレート部門とマーケット部門が増益ドライバーとみる。また、今期利益ガイダンスについて「我々の想定よりも強かった」とした。31日終値(3214円)からアナリストの平均目標株価(3269.09円)までの上昇余地は1.7%
今から買える金利上昇メリット銘柄は?収益改善期待で銀行・保険株が続々高値更新中!年初来90%超の上昇も
$三井住友トラストグループ (8309.JP)$
傘下に三井住友信託銀行。信託財産残高首位。国内証券は24年3月期決算発表を受け、「期待通りに中計目標を引き上げ、想定以上の増配でポジティブ」と評価。外資証券も「手数料ビジネスの成長や株式等関係損益の改善によって順調な利益成長を果たす」と予想。31日終値(3643円)からアナリストの平均目標株価(3661.82円)までの上昇余地は0.5%
今から買える金利上昇メリット銘柄は?収益改善期待で銀行・保険株が続々高値更新中!年初来90%超の上昇も
$コンコルディア・フィナンシャルグループ (7186.JP)$
傘下に地銀首位級の横浜銀行と東日本銀行。中小と個人に強み。投資判断を「中立」とする外資証券は、業績ボラティリティの鎮静化、法人部門でのトップライン成長を期待するとした上で、「中立としている地方銀行の中では、相対的に強気で挑みたい」とコメント。国内証券も今期業績予想について、「予想を上回る利益・配当計画で好印象」としている。31日終値(944.5円)はアナリストの平均目標株価(853.75円)を上回っている。
今から買える金利上昇メリット銘柄は?収益改善期待で銀行・保険株が続々高値更新中!年初来90%超の上昇も
$りそなホールディングス (8308.JP)$
傘下にりそな、埼玉りそな、関西みらい、みなとの4行。国内の銀行ビジネスが主力。資産に占める日銀当座預金の割合が大きく、貸出金に占める変動金利の割合が高い。外資証券は、政策金利引き上げが業績の押し上げにつながりやすいと指摘。一方で「日銀の政策金利修正への期待度合いにより株価が変動される傾向が強い」とした。国内証券は自己株買い金額が「想定以上」とし、政策株式削減ペースの加速も評価。31日終値(1084円)はアナリストの平均目標株価(988.64円)を上回っている。
今から買える金利上昇メリット銘柄は?収益改善期待で銀行・保険株が続々高値更新中!年初来90%超の上昇も
【後記:まとめ】
収益に占める国内純金利収入の割合が高く、国内長期金利上昇による恩恵を受けやすいのは地銀とみられており、特にメガバンク的な規模感を持ちながらも国内に強いりそなホールディングスに人気が集まりやすいようだ。一方、半導体関連企業の熊本進出による資金需要が見込まれる九州フィナンシャルグループは証券アナリストらの目線が高いが、今のところ株価は買われすぎではない水準と言えそうだ。5月下旬に総還元性向50%とする方針を発表し、一段高となっている北海道地盤の北洋銀行は、31日も買われた。次世代半導体の量産を目指すラピダスの千歳市進出による資金需要を期待する向きも強そうだ。楽天銀行などネット銀行も伸びしろも注視したい。
―moomooニュースKathy
出所:ブルームバーグ、日本経済新聞、各社IR資料、moomoo
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