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コラム:FRBのインフレ退治を労働市場が支援、持続性にはリスク

2024年10月11日午後 2:24 GMT+9(一部抜粋)
米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は、セントラルバンカーとして最大の難題に直面している。タガが外れた物価上昇を抑え込みながら、労働市場の活力を失わせないようにすることだ。
経験則に照らせば、物価安定と雇用最大化という2つの目標には、決して解消されない緊張関係がある。しかし今、雇用情勢の側が物価に歩み寄る形で「和解」が成立しようとしている。着実な新しい労働力の参入と、生産性向上のおかげで、なお高水準の賃金と雇用の伸びがインフレをもたらさないという構図は、10日に公表されたデータでも示された。
ただFRBが追加利下げを視野に入れる中で、移民に強く反対する政権の誕生や、労働生産増加の流れが止まることにより、せっかく維持されている雇用と物価の好ましいバランスが崩れる展開がリスクとして挙げられる。
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