(後記:まとめ)
半導体大手などと比べると電力のアナリストのカバレッジは厚くない。普段は株価の動きもそれほど大きくならないが、今後証券アナリストが目標株価を引き上げた銘柄が関西電力や東北電力のように大幅高となる可能性もある。米国市場の電力株上昇を受けて、日本の電力株を物色する海外投資家も多いとみられるが、地震関連の制約と東日本大震災などでの経緯が複雑で、情報面での優位性は日本人にあるといえる。電力需要が高まる工場、施設を誘致する力のある自治体も精査できる可能性がある。中国電力などは、地域の地の便も良く、外資工場も多いことからアナリストが今後見直しを入れる可能性もありそうだ。株価も唯一証券アナリストの平均目標株価を10%以上下回っており、買い安心感もある。