2024年12月3日 14:29 JST
ネビウス、資金調達をAI向けクラウドサービス拡大につなげる考え
AIを支える技術に大手企業や金融機関から巨額の資金が流入アムステルダムに拠点を置くテクノロジー企業ネビウス・グループは、米エヌビディアや米アクセル・パートナーズなどの投資家から7億ドル(約1050億円)を調達した。
ネビウスが2日発表したところによると、1株当たり21ドルで、3330万株を私募で発行する。計画していた自社株買いは見送るとした。
同社は今年初め、検索エンジンなどロシアでの事業を売却した後、社名もヤンデックスから現在のものに変更した。ナスダック市場に上場していたヤンデックス株は2022年のロシアによるウクライナ侵攻後、取引停止となった。ネビウス株は10月に取引を再開している。
スリム化した同社は、人工知能(AI)向けのクラウドコンピューティングサービスに注力し、コアウィーブといった企業や大手のクラウド事業者と競う。ネビウスのアルカディ・ボロズ最高経営責任者(CEO)は今回の資金調達について、データセンター内の専用AIチップとクラウドサービスを組み合わせた「GPUクラスター」の拡大につなげる考えを示した。