劣勢のイランに核武装の恐れ、「究極の抑止力」追求か

2024年10月4日 10:03 JST(一部抜粋)
イランのミサイル攻撃に対するイスラエルの対応が鍵
中東地域で核軍拡競争に火がつく可能性－イランが原爆製造決断なら
数週間にわたるイスラエルの攻撃により、イランの代理勢力であるイスラム組織ハマスおよびレバノンの親イラン民兵組織ヒズボラが弱体化し、イランはこれまでになく劣勢に立たされている。イランが１日にイスラエルに対して発射したミサイル約200発の集中攻撃も「効果なし」と米国は判断した。
　　しかし、米国、イスラエル、アラブ諸国の現・元政府高官によると、こうした劣勢は意図しない危険な結果を招く恐れがあるという。追い詰められ、より脅威を感じているイランが核開発を加速させ、核兵器を追求するのではないかと懸念されている。

2024年10月4日午前 10:50 GMT+9

バイデン米大統領は３日、イスラエルにイランの石油施設を攻撃しないよう求めたかと記者団から問われたのに対し、「公の場では交渉しない」と述べた。
イスラエルがイラン石油施設を攻撃すれば石油価格が上昇することを懸念しているのかとの問いには「ハリケーンが来れば価格は上がる。誰にもわからない」と応じた。
イスラエルのネタニヤフ首相とここ数日に電話協議していない理由については「今は何も起こっていないからだ」とした。
バイデン氏は先に、イスラエルによるイランの石油施設攻撃を支持するかとの問いに「議論しているところだ」と応じ、これを受けて原油価格が急騰した。米当局者はその後、イスラエルはイランへの対応をまだ決定していないとの見方を示した。