注目材料は多数あるものの、決定的な手掛かりはないまま、ユーロが心理的節目だった1.05ドルを22日に割り込んだ後に反発へ転じ、9月以降上昇基調が続いてきた米10年債利回りも今月半ばの4.50%付近から一転低下した。市場では、米国の感謝祭などを控えた持ち高調整的な反対売買が行われているのではないか、との指摘が多く聞かれる。
きょうは米国が休場で日中から取引量は少なくなるため、需給主導の展開が続く見通し。大幅な調整を経たドル/円は「テクニカル的には目先の下限に到達し、押し目買いが入りやすくなるが、一段と売りが強まれば下抜けの可能性もある」(FX会社関係者)と警戒する声が聞かれた。