武藤容治経済産業相は29日、経済安全保障推進法に基づき、半導体と先端電子部品の安定供給確保に関する計画を8件認定し、最大1000億円支援することを明らかにした。閣議後会見で述べた。
認定された案件には、富士電機 (6504.T)とデンソー(6902.T)によるSiCパワー半導体に関する投資が含まれている。事業総額は2116億円で最大助成額は705億円となる。
武藤経産相は「電気自動車の普及に伴い市場拡大が見込まれるSiCパワー半導体の計画が含まれる。生産拠点を集約することでシェア上位の欧米企業並みの供給能力の確保を目指す」と述べた。富士電機の松本工場への生産集約により、投資総額の低減と人員の有効活用を図る。
このほか、東洋合成工業(4970.T)の感光材・ポリマ―、高純度溶剤に70億円、電子部品では村田製作所(6981.T)のBAWフィルタに54億円などが入っている。昨年度の補正予算からの拠出となる。