CPI上昇
2024年11月13日22:30に発表された米国CPI(前年比)は前月2.4%に対して結果2.6%でした。
これは株安要因です。
利下げの弊害になるからです。
同時に発表されたコアCPI(前年比)は前月3.3%に対して結果3.3%でした。
両者ともに先月10月分のデータです。
CPIは6ヵ月連続下落にストップがかかりインフレ再燃を想起(そうき)させました。
先月発表で上昇に転じたコアCPIが横這いになっています。
現在は利下げを行っていることも重要なポイントです。
本来であればインフレ再燃はマイナスポイント・株安要因ですがコアCPIが横這いとなり、判断が難しい状態です。
インフレ沈静化を願っているシチュエーションではCPIの上昇は株安要因です。
市場は利下げをしていることを知っており長期金利は政策金利とは逆に上昇しています。
株式市場がインフレを許容して株高になるパターンもあります。
インフレが加速しても住宅市場やCCIが上昇するのであれば株価は上昇します。
ドル円為替は円安ドル高に振れています。利下げ局面にありながらドルが買われています。
FRBがインフレを恐れずに利下げを続行するのであれば株式市場は買いが優勢になることも十分に考えられます。
あまりにも物価高が加速し過ぎると経済活動に弊害になるため、これは株安要因になります。
原点に戻ると「なぜインフレ沈静化が重要なのか?」を考えると理解しやすいです。
物価が急激に上昇しすぎれば賃金上昇スピードを追い抜いて消費者が物を買えなくなるからです。
これでは健全的な経済成長は望めません。
やや高いと感じるインフレ局面でも経済成長が望める、経済成長の傾向が見られるのであれば株価上昇が見込めます。
物価高が加速した、株価が下がるという簡単な図式ではなく、経済成長が見込めるのか、経済が鈍化するのか、これを見極めるために経済指標を見ます。
経済成長が継続されるシチュエーションでも利上げが起きそうな場合、それは株安に繋がります。
政策金利の上昇が経済成長を鈍化させるからです。
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