エヌビディアは今後どうなる？ウォール街による目標株価引き上げ相次ぐ

$エヌビディア(NVDA.US)$は水曜日、好調な決算内容にもかかわらず、株価が2％ほど下落した。しかし、ウォール街の大手銀行は揃って同社の将来に強気で、上昇の余地は十分にあると述べている。

バンク・オブ・アメリカのアナリスト、Vivek Arya氏は、エヌビディアの目標株価を650ドルから700ドルに引き上げ、「買い」のレーティングを維持した。 同氏によると、エヌビディアは約2500億ドル相当のグローバル・コンピューティング・インフラを、人工知能を中心としたアクセラレーテッド・コンピューティングに変革するプロセスの上位25％に留まっているという。 アナリストらは、同社が2027年までに1株当たり40ドルもの利益を得る可能性があると見ている。 しかしエヌビディアの株価が今年これまでに240％上昇したことから、「短期的なボラティリティが発生する可能性がある」とも認めている。

シティのアナリスト、アティフ・マリク氏は、エヌビディアが来年度、特にデータセンター事業において、より厳しい前年同期比に直面するため、株価が変動する可能性があると述べた。 同氏は、1月のコンシューマー・エレクトロニクス・ショーと3月のGTCカンファレンスが「次の大きなカタリスト」となり、エヌビディアはショーで「特別なプレゼンテーション」を行うと述べた。 同氏はエヌビディアの「買い」レーティングを維持しており、目標株価は575ドルである。

23Q3の決算・財務情報
同社が11月21日に発表した2024会計年度第3四半期（23年8～10月期）の決算は、売上高が前年同期比約3倍の181億2000万ドル（約2兆6900億円）となり、過去最高を更新した。純利益は約14倍の92億4300万ドル（約1兆3700億円）で、こちらも過去最高だった。売上高、純利益ともに市場予想を上回った。また、同日発表した23年11月～24年1月期の売上高見通しは、約200億ドル（約2兆9700億円）で、市場予想の約180億ドルを上回った。

株価パフォーマンス
好調な業績と見通しだったにもかかわらず、エヌビディアの株価は時間外取引で下落した。

これは決算報告書の中で唯一の傷に投資家たちが着目したためと思われる。エヌビディアのコレット・クレス最高財務責任者（CFO）は決算書の注意書きで、米国の新たな規制によって、エヌビディアの中国企業向けデータセンターの売上が「著しく」減少する見通しだが、他の地域の力強い成長がそれを補って余りあると認識を示した。

エヌビディアは輸出規制に抵触しないような半導体の仕様変更に取り組んでおり、中国向けの新型半導体も21日に同時に発表。カーソ氏によれば、持ち直しに寄与すると期待される。

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出所：Bloomberg、moomoo、エヌビディアIR、日本経済新聞、Forbes
moomooニュース - Evelyn