ISM非製造業景気指数下落
2024年3月6日0:00に発表されたISM非製造業景気指数は結果52.6でした。
この指数は景況感をみるもので50より下が不況傾向、50より上が好況傾向です。
今回は50より上でしたが前回の53.4を割り込みました。
よりマクロ視点で捉えると2021年末から始まった下落が一服して、レンジになっているのが現在です。
下値は
2023年1月6日発表49.2
2023年6月5日発表50.3
2024年1月5日発表50.5
と徐々に下値を切り上げています。
上昇圧力が強く、米国のサービス業担当者が景気に対して楽観的と言えます。
今回の数値が減退した主な理由が雇用指数の減少です。今まで続いた賃上げ圧力が和(やわ)らぎつつあります。雇用数が減っています。
総合的には企業担当者の大半が景気に対して楽観的です。
2024年3月6日に発表されたADP雇用者数(前月比)は結果14万人でした。
前回の11.1万人から上昇しました。
データの内訳を見てみると
レジャーと接客:4万1000人
建設業:2万8000人
貿易・運輸・公益事業:2万4000人
この3業種が主に好調です。
雇用された14万人の内11万人が非製造業・サービス部門です。
年間賃金は5.1%増加してします。これは2021年8月以来の最小幅です。インフレ圧力が後退しています。
これは利下げ要因です。
依然として米経済は好調です。平均賃金はインフレ率をアウトパフォームしています。
米10年債利回りは2月22日終値4.331%から下落して現在値は4.111%と順調に下落しています。これは株高要因です。
反対に原油先物WTIは上昇を継続しています。2023年12月12日終値68.61ドルから現在値80.41ドルまで値上がりしています。
原油価格上昇はコスト高を促すため、経済にとって不安要因であり、株安の原因になります。
パラジウム先物が前日比12.29%プラスと高反発しています。
パラジウムは強い下落傾向にあります。金銀銅が高値圏で推移する中、パラジウム先物価格は2018年9月頃と同等まで下がっています。
パラジウムが値下がることでインフレ沈静化を助長していますが、底打ち後、反発上昇を開始した場合、株価に影響を及ぼすと考えています。
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