ＬＭＥ銅、2022年以来の大幅安－トランプ氏勝利受けたドル上昇で

2024年11月7日 7:25 JST
６日のロンドン金属取引所（ＬＭＥ）の銅相場は急落。トランプ前米大統領がホワイトハウス返り咲きを果たしたことで、ドルが上昇し、商品相場に圧力をかけた。トランプ氏の見解が貿易、地政学、米経済に与える影響をトレーダーは見極めようとした。
　　銅は終値ベースで2022年７月以来の大幅安。米大統領選でのトランプ氏勝利の影響が世界の市場に波及し、ドルは一時、20年以来の上昇率を記録した。

ＬＭＥの銅相場は一時4.5％安まで下落。中国人民元の急落に追随した。元安という即時の影響に加え、トランプ氏が公約を実行して、米中貿易戦争が深刻化した場合に需要が打撃を受ける可能性にもトレーダーは警戒している。ＬＭＥの銅相場は前日比4.1％安の１トン＝9343ドルで終了。鉛とニッケルを除く全ての金属が下落した。