債券トレーダーらは、市場の予想より大幅な来年の利下げ幅を米連邦準備制度が示唆する可能性に備え、その方向でのオプション・先物投資を増やしている。
17、18日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)会合では0.25ポイントの利下げがほぼ確実視され、最新の四半期予測が重要な焦点となる。9月時点のFOMC参加者のドット・プロット(金利予測分布図)では、今年と来年の両方について合計1ポイントの利下げ見通しが示された。
しかしインフレがなかなか収まらない状況で、ウォール街の金融機関は、FOMC参加者が織り込む来年の利下げ回数が、恐らく1回少なくなると想定し始めている。合計0.75ポイントの利下げ幅をそれは意味するが、FOMC参加者の織り込みが合計0.5ポイントにとどまるとの予想もあり、こちらはスワップ市場が反映する見通しとおおむね一致する。