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エヌビディア最高値更新!25年も「AI半導体の年」に?CES2025やマイクロソフトの巨額投資で燃料補充

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ビットバレー投資家 コラムを発表しました · 01/07 17:27
AI相場が3年目に突入し、その持続性を懸念する声もある中、 $エヌビディア (NVDA.US)$ は1月6日に終値ベースで上場来高値を更新した。筆頭顧客やサプライヤーからの好材料に加え、世界最大テックイベント「CES2025」におけるジェンスン・ファンCEOの基調講演に対する期待も株高につながった。
CES2025におけるファン氏の基調講演からは、「生成AIからAIエージェントの時代へ」突入し、AIは着実に応用拡大が進んでいることが示唆された。2025年も「AI半導体の年」になるかもしれない。AI半導体株業界をめぐる最新動向やファン氏の基調講演内容を確認したうえ、関連銘柄をリストアップした。
AI半導体業界の最新動向
年初から好材料目白押し~
エヌビディア株は1月6日に終値ベースで上場来高値を更新し、他のAI半導体株も年初から総じて株価が堅調だった。主な要因は、以下の3つと考えられる。
1)マイクロソフトの巨額投資計画
2)鴻海精密工業の好調なAIサーバー見通し
3)「CES2025」におけるジェンスン・ファンCEOの基調講演への期待
1)マイクロソフトの巨額投資計画
$マイクロソフト (MSFT.US)$は1月4日に、AIデータセンター構築に向けて、2025年度(6月期)に800億ドルを投資する計画を発表した。その半分以上は米国に向けられる予定だという。
エヌビディアはマイクロソフトの筆頭仕入れ先としてマイクロソフトの総コストの約4割を占めており、マイクロソフトはエヌビディアの筆頭顧客として売上高の約2割を占める。マイクロソフトのAIデータセンター向け大規模投資において、エヌビディアは最も恩恵を受ける企業となろう。また、他のAI半導体株にも恩恵が及ぶと予想される。
2)鴻海精密工業の好調なAIサーバー見通し
エヌビディア製AI半導体搭載のサーバーを組み立てる鴻海精密工業は1月5日に、好調な業績見通しを発表した。2024年10-12月期の売上高は前年同期比15%増の2.1兆台湾ドル(約10.2兆円)で市場予想の13%増収を上回ったほか、会社側は2025年1-3月期も大幅増収を見込むとした。同時に、AIサーバーを含むクラウド事業の売上高は2025年にはiPhone製造部門に匹敵する規模になると予想している。AIサーバー需要の好調さは続く見通しだと示唆した。
1)と2)の主なAI半導体関連企業
AI半導体世界シェア1位: $エヌビディア (NVDA.US)$
AI半導体ファウンドリー世界シェア1位: $台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング (TSM.US)$
AI半導体メモリー世界シェア3位・米国シェア1位: $マイクロン・テクノロジー (MU.US)$
カスタムAI半導体大手: $ブロードコム (AVGO.US)$ $マーベル・テクノロジー・グループ (MRVL.US)$
半導体製造装置関連銘柄: $ASMLホールディング (ASML.US)$ $テラダイン (TER.US)$ $ケーエルエー・コーポレーション (KLAC.US)$ $アプライド・マテリアルズ (AMAT.US)$ $ラム・リサーチ (LRCX.US)$
3)「CES2025」におけるジェンスン・ファンCEOの基調講演への期待
1月7日からの世界最大テックイベント「CES2025」において、エヌビディアのジェンスン・ファンCEOは基調講演を行う予定となっていた。新製品の発表などに対する期待から1月6日はエヌビディアおよびAI半導体株が買われた。
なお、過去2年の推移を確認してみると、エヌビディア株はCESの後、バリュエーションの切り上げとともに株価上昇が続いた。
エヌビディア最高値更新!25年も「AI半導体の年」に?CES2025やマイクロソフトの巨額投資で燃料補充
「CES2025」におけるジェンスン・ファンCEOの基調講演
ファン氏の主な発言内容や言及された関連企業(エヌビディアの発表資料含む)は、下記の通りとなる。
生成AIから、AIエージェントの時代へ
ファンCEOは、「AIエージェントの時代が到来した」と発言。今後は業界全体にわたってタスクを支援できるAIエージェントによって推進されると説明。同氏はこの分野について、数兆ドル規模の事業チャンスがあると示した。
生成AIは創造性と自動化に優れているが、AIエージェントはデジタルアシスタントのように機能し、ワークフローの処理や問題解決、ソフトウェア・エンジニアリング、医療などの業界全体にわたるリアルタイムのサポートの提供が可能。
ビデオを分析できるAIエージェントのブループリントを発表。これには思考連鎖推論やタスク計画、ツール呼び出しなど、いくつかのエージェント型AI機能が含まれており、開発者は強力で多様なビジュアルエージェントの作成を効率化し、さまざまな問題を解決できる。
$アクセンチュア クラスA (ACN.US)$ やデロイト、EY、 $インフォシス (INFY.US)$ 、Linker Visionなど世界中のパートナーが、ビデオ分析用のAIエージェントを構築するための青写真を自社の開発者ワークフローに統合している。
エンタープライズAIエージェントの基盤として、AIエージェントを進化させるNemotronモデルファミリーを発表。
エヌビディアの発表資料では、「「AIエージェントはAI開発の次のフロンティアであり、この機会を実現するには、効率的で正確なAIエージェントを提供するために、LLMのシステム全体でフルスタック最適化が必要だ」と、 $メタ・プラットフォームズ (META.US)$のバイスプレジデント兼GenAI責任者が述べたという。同時に、「 $SAP (SAP.US)$ $サービスナウ (NOW.US)$などの主要なAIエージェントプラットフォームプロバイダーは、新しいLlama Nemotronモデルを最初に使用すると予想されている」とした。
●次世代の自律走行車やロボットを開発向けプラットフォーム:Cosmos
ヒューマノイドや産業用ロボット、自動運転車のトレーニングなどフィジカルAI開発を加速するCosmos呼ばれる基礎AIモデルをリリースすると発表。ファン氏は、「一般ロボットにおけるChatGPTの時代が来ている」とコメント。自動運転関連企業のForetellix(未上場)や $ウーバー・テクノロジーズ (UBER.US)$など、すでに多くの企業がCosmosを使用しているという。
ファン氏は $トヨタ自動車 (7203.JP)$との提携も発表。トヨタは、安全認証を受けたNVIDIA DriveOSオペレーティングシステムを搭載したNVIDIA DRIVE AGX Orinで次世代車を製造する予定となっている。
なお、CES2025の前にエヌビディアと提携を発表した小型株の $アルベ・ロボティクス (ARBE.US)$は、1月6日に52%急騰した。アルベ・ロボティクスは提携により、自動車業界向けの自由空間マッピングやAI駆動機能を強化する。
●世界最小のAIスーパーコンピュータ:Project DIGITS
Project DIGITSという名のパーソナルAIスーパーコンピューターを発表。GB10スーパーチップを搭載したNVIDIA Project DIGITSは200Bパラメータモデルを実行可能な世界最小のAIスーパーコンピュータとなる。AI研究者やデータサイエンティストを対象としており、価格は約3,000ドルからとなる予定。このコンピューターはデータセンターに設置されたエヌビディアの最先端AIチップを利用しなくてもAIモデルに取り組むことができる。
●その他
消費者向けのRTXAIPC用新ツールを発表。最新AI半導体Blackwellアーキテクチャを基盤とするGeForce RTX 50シリーズ GPUは前世代と比較して、より小さなメモリフットプリントで最大2倍の速さでクリエイティブな生成AIモデルを実行できる。ハイライトは画期的なパフォーマンス向上を低価格で実現したことだ。たとえば、GeForce RTX 5070は前世代のRTX 4090と同等の性能を持ちながら価格は549ドルで、RTX 4090(1,599 ドル)よりはるかに安くなる。
生成フィジカルAIでOmniverseを拡大ファン氏は「フィジカルAIは、50兆ドル規模の製造業と物流業界に革命をもたらすだろう」と述べた。 エヌビディアの発表資料によると、 $アクセンチュア クラスA (ACN.US)$ はOmniverse Sensor RTX APIを搭載したMegaを使用して、ドイツのサプライチェーンソリューションリーダーであるKIONを支援し、グローバルな倉庫保管および流通顧客のネットワーク向けに次世代の自律型倉庫とロボットフリートを構築しているという。
総合的にみると、CES2025におけるファン氏の基調講演からすると、AIは着実に応用拡大が進んでいることが示された。AI向け設備投資のけん引役であるマイクロソフトもAIデータセンター向けに巨額投資を続ける意向を示している。年初の業界動向からすると、2025年もAI相場は堅調さを維持する可能性がありそうだ。
エヌビディア最高値更新!25年も「AI半導体の年」に?CES2025やマイクロソフトの巨額投資で燃料補充
24年1月7日作成 マーケットアナリスト Julie
出所:会社資料、Bloombergおよび各種報道によりmoomoo証券作成
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エヌビディア最高値更新!25年も「AI半導体の年」に?CES2025やマイクロソフトの巨額投資で燃料補充
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