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全般相場は高値しぐれ商状!今期減益をイヤ気!

全般相場は高値しぐれ商状!今期減益をイヤ気!
 ここ数週間、全般相場は高値しぐれ商状に陥っています。決算発表は一巡しましたが、方向感覚が定まりません。日経平均株価は3月22日に4万1087円の高値をつけたあと、4月19日には3万6733円の安値(ザラバベース)まで売り込まれました。下落率は10.6%です。
 この下落率(3月高値~4月安値)はNYダウの5.7%、TOPIXの7.9%、ナスダック指数の8.0%、S&P500指数の5.9%を大幅に上回っています。日経平均株価の場合は急騰の反動に加え、ヘッジファンドなどの売り仕掛けがあったのはほぼ間違いありません。
 それに、日経平均株価は基本的に値がさ株指数です。FRBの利下げ先送りに伴う
  $東京エレクトロン (8035.JP)$ $レーザーテック (6920.JP)$などハイテク系銘柄の動きを反映したのだと思われます。もっとも、肝心のナスダック指数よりも弱かった理由にはなりませんが…。まあ、急落するにはそれなりの理由があります。
 マーケットでは2025年3月期の慎重な見通し、地政学上のリスクなどを気にしています。実際、主力企業の業績見通しはおしなべて控え目ですね。 $ソシオネクスト (6526.JP)$ $ファナック (6954.JP)$ $トヨタ自動車 (7203.JP)$などがそうです。
 ただし、今期の想定為替レートはソシオネクストが1ドル=130円、ファナックが135円、トヨタ自動車が145円です。財務省・日銀は円安阻止にやっきになっていますが、130円~135円はあり得ない、と考えています。地政学上のリスクについては「最悪シナリオ」(第5次中東戦争?)を前提に動いていたのではないでしょうか。
好業績銘柄にマトを絞った投資戦術を!
 もちろん、足元では慎重な業績見通しの結果、日経平均株価の1株利益(予想ベース)が2238円(実績値2245円)と、微減益に転落してしまいました。つい数週間前までは11~12%増益だったのです。PERは17.2倍と、MSCI ワールド指数の16.8倍を上回っています。こんな状況では上値を追うのは難しいですね。
 だからこそ、この局面は月並みですが、「森を見ず、木を見よ」の投資戦術が有効でしょう。すなわち、個別物色です。12月決算ですが、 $リョービ (5851.JP)$ $ペプチドリーム (4587.JP)$は大幅増益が期待されています。
全般相場は高値しぐれ商状!今期減益をイヤ気!
全般相場は高値しぐれ商状!今期減益をイヤ気!
  $巴川コーポレーション (3878.JP)$の2025年3月期の1株利益は96.4円(前期は57.3円)とV字型の回復を見込んでいます。時価のPERは7.79倍、PBRは0.63倍と出遅れています。
全般相場は高値しぐれ商状!今期減益をイヤ気!
  $ブイ・テクノロジー (7717.JP)$の2025年3月期の1株利益は103.9円(前期は80.7円)の予想です。配当は20円増の80円とします。半導体製造関連分野の受注が回復しているそうです。
全般相場は高値しぐれ商状!今期減益をイヤ気!
 このほか、山一電機(6941)、 $日本電子材料 (6855.JP)$ $三浦工業 (6005.JP)$ $スターティアホールディングス (3393.JP)$ $三越伊勢丹ホールディングス (3099.JP)$などの好業績が際立っています。繰り返しになりますが、当面は「決算プレイ」後に照準を合わせた投資作戦が必要な局面です。
 スターティアホールディングスの2025年3月期の1株利益は176.1円(前期は165.3円)を見込み、配当は97円(同69円)とします。中小企業向けITインフラ事業が伸びています。
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