8日朝方、日銀は7月30日-31日に開催された金融政策決定会合の「主な意見」を発表した。主な意見では「2025年度後半の「物価安定の目標」実現を前提とすると、そこに向けて、政策金利を中立金利まで引き上げていくべきである。中立金利は最低でも1%程度とみているが、急ピッチの利上げを避けるためには、経済・物価の反応を確認しつつ、適時かつ段階的に利上げしていく必要がある。」とあったことから、日銀が「ハト派」なのか「タカ派」なのか、市場の疑心暗鬼は残っている。主な意見は7月30-31日の話なので、8月7日の内田日銀副総裁の発言が、今の日銀の考えと捉えられそうだが、植田日銀総裁の話を聞かない限り市場の不透明感は払しょくできない様子。8月22-24日の米ジャクソンホール会合に植田日銀総裁が出席するのであれば、会合での発言に関心が集まるだろう。