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NYダウ初の4万ドル超え!けん引役は、決算発表会でデータセンターについて32回も言及、エヌビディアと同じくAI関連銘柄?

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ビットバレー投資家 コラムを発表しました · 05/20 04:40
128年の歴史を持つダウ工業株30種平均(以下、NYダウ)が5月17日に、史上初めて4万ドルの大台を達成した。
NYダウ初の4万ドル超え!けん引役は、決算発表会でデータセンターについて32回も言及、エヌビディアと同じくAI関連銘柄?
NYダウは、今の米国経済の状況をより反映しているS&P500指数と比較した際、「オールドエコノミー」の構成比率が高い。そのため、市場の一部ではNYダウを時代遅れの指数と呼んでいる。
時代遅れのはずのNYダウが4万ドルに乗せたのは、何を意味するのか。ひとえに言えば、米国経済や米国企業の強さを反映している。他方、NYダウの4万ドル達成に最も貢献した銘柄を確認してみると、オールドエコノミーの代表格でありながら、データセンター関連銘柄でもあった。
NYダウ4万ドルのマイルストーン達成に最も貢献したのは、キャタピラー
Bloombergデータによれば、NYダウが4万ドルの大台を達成した5月17日、建機大手の $キャタピラー (CAT.US)$ NYダウを36ドル押し上げた。次いで貢献度が大きいのは $ユナイテッドヘルス・グループ (UNH.US)$ $ゴールドマン・サックス (GS.US)$ $ジェイピー・モルガン・チェース (JPM.US)$ で、それぞれNYダウを22ドル、21ドル、15ドル押し上げた。
NYダウ初の4万ドル超え!けん引役は、決算発表会でデータセンターについて32回も言及、エヌビディアと同じくAI関連銘柄?
上位10銘柄以外の20銘柄は、合わせてNYダウを17ドル押し下げた。したがって、NYダウの4万ドル達成において、キャタピラーの貢献は非常に大きかったと言えよう。キャタピラーの株価騰落率を確認してみると、年初来では21%上昇(5月17日まで)した。つまり、年初からNYダウの上昇をけん引してきている。
NYダウ初の4万ドル超え!けん引役は、決算発表会でデータセンターについて32回も言及、エヌビディアと同じくAI関連銘柄?
なお、キャタピラーの他に年初からNYダウの上昇をけん引した銘柄は、 $ジェイピー・モルガン・チェース (JPM.US)$ $ゴールドマン・サックス (GS.US)$ $アメリカン・エキスプレス (AXP.US)$ など金融株、および $ウォルマート (WMT.US)$ $アマゾン・ドットコム (AMZN.US)$などの小売り株が目立つ(アマゾンドットコムは今年2月にNYダウ指数の構成銘柄に)。上記の銘柄はおおむね、堅調な決算を発表した。

キャタピラーもデータセンター関連銘柄?
キャタピラーは主に建設産業や資源産業、エネルギー/輸送の3つの主要セグメントで事業を展開している。主力分野からすると、いかにもオールドエコノミーのイメージが強い。しかし、キャタピラーは4月25日の決算発表会(質疑応答含む)で「データセンター」ついて言及した回数が32回にも上った。データセンターは、いわば生成AIブームを代表するワードの一つで、これまではその恩恵を受ける半導体企業(たとえば、 $エヌビディア (NVDA.US)$)の決算で頻繁に取り上げられてきた。
キャタピラーの決算におけるデータセンターに関するコメントをまとめてみると、経営陣も同社をカバーしているアナリストも、データセンター関連の業務に高い関心を寄せいていることが伺える。
データセンターに関するキャタピラーの経営陣の主なコメントは以下の通りだ。
発電事業のユーザー向け売上高は、データセンターの堅調な伸びを含め、市況が好調に推移したことから増加した。
データセンターの需要に対応するために、大型エンジンの能力を2倍に増やす予定だ。我々は将来的に利益があり、成長のための最良機会である分野への投資に重点を置いている。大型エンジンのマージン(利益率)機会については、資本と経費の両面で投資に値する分野であることは間違いないと考えている。
(アナリストの受注残高に対する質問に対する回答時)データセンター向けの大型エンジンを探している顧客とは本当に緊密に連携しており、彼らが何を求めているのか数年前から把握していた。しかし、彼らが確定した注文をくれるまでは、それを受注残に計上することはない。したがって、我々の受注残高は皆さんが思っているほど多くはないかもしれない。
(AIの台頭やデータセンターの大規模化によって、どのような変化があるのか、のアナリストの質問に対して)データセンター周辺の持続的な成長機会について、基本的な電力負荷の増加という点だけでなく、データセンターにサービスを提供する特定の機会についても非常に期待している。我々は、ガスタービンとさまざまな燃料を燃やす埋蔵量の両方を兼ね備えているので、ユニークな立場にあると思う。ガスタービンを出荷して、データセンター用の主電源を供給するプロジェクトもある。というのも、データセンターがある地域に進出しようとすると、電力会社がその負荷に対応できない場合があるからだ。おっしゃる通り、市場は変化しており、我々はそのチャンスにとても興奮している。
●キャタピラーの決算と株価動向
キャタピラーは4月25日に決算を発表した。その日、株価は7%下落した。1-3月期の調整後EPS(1株当たり利益)は5.60ドルと、市場予想(Bloomberg集計、以下同様)の5.13ドルを上回ったが、売上高が158.0億ドルと、前年同期比0.4%減となり、市場予想(161.2億ドル)を下回った。受注残高の減少(前四半期比)や会社側が示した2024年の売上見通しが低調だったことも、売りを誘った。
NYダウ初の4万ドル超え!けん引役は、決算発表会でデータセンターについて32回も言及、エヌビディアと同じくAI関連銘柄?
しかし、4月25日以降は株価が反発している。アナリストによる目標株価の引き上げ(決算発表前と比較した際、5月20日時点で3%の引き上げ)、13Fで判明した投資ファンドや経営陣による買い、中国経済の持ち直し期待などが背景要因として挙げられる。5月17日は、米著名金融メディアのシーキングアルファが買い推奨した。投資家は受注残高の減少に対して過剰反応しており、中長期的にみて買いチャンスだと主張した。
なお、NYダウに連動するETFには、 $Guggenheim Dow Jones Industrial Average® Dividend ETF (DJD.US)$ $SPDR ダウ工業株平均 ETF (DIA.US)$ 、およびハイリスクのレバレッジ型ETF、 $ProShares UltraShort Dow30 (DXD.US)$ $Proshares Ultra Dow30 (DDM.US)$などがある。レバレッジ型は通常のETFより株価変動が大きくリスクが高い点には注意を払う必要がある。他方、短期の値幅取りや保有株の下落リスク回避のためのヘッジ手段として利用する投資家がいらっしゃるのも事実だ。なお、一般投資家の場合はご自身の保有株リストを確認しつつ、5月22日(日本時間5月23日朝)の $エヌビディア (NVDA.US)$の決算を見極めてから行動するのも良いかもしれない。
2024年5月20日作成 マーケット・アナリスト Amelia
出所:Bloombergよりmoomoo証券作成
NYダウ初の4万ドル超え!けん引役は、決算発表会でデータセンターについて32回も言及、エヌビディアと同じくAI関連銘柄?
免責事項:このコンテンツは、Moomoo Technologies Incが情報交換及び教育目的でのみ提供するものです。 さらに詳しい情報
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コメント
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  • 181537335 : キャタピラー。
    昭和銘柄😁
    トランプ銘柄?😁
    時代は、逆戻り出来ない。
    さぁ、皆さんはエヌビディアにどれだけ期待
    してるのだろう?
    僕は、今回は余り期待出来ません。