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今週の米株は日本の春闘、米CPI、ビットコインの動向に左右。長債連動ETF、バリュー株、中国ADR株をフォーカス

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alex_bullcall コラムを発表しました · 03/10 21:57
◇今週は日本春闘結果、米CPI、ビットコインの動向にフォーカス◇

先週金曜の米国株式市場は「買い先行」だったが、売り圧力が徐々に強まり、ベンチマーク指数は揃って反落となった。寄り前に発表された2月失業率は予想上振れの3.9%になったことから、早期利下げ期待が再び強まり、買いを誘った。しかし、ザラ場中、失業率の予想上振れを徐々に消化し、2月ノンファームペイロールが予想を上回ったことが早期利下げ期待を相殺。エヌビディア(NVDA)をはじめ、AI関連銘柄への利食い売りが相場の重しに。

なお、米現地市場では今週の相場動向についていくつかの材料にフォーカスし、慎重なスタンスにシフト。筆者は先週末に海外現地トレーダーとの意見交換にて今週13日に集中する日本の春闘回答を最も注目する意見がほとんどだった。企業の多くは満額回答となれば、日銀はマイナス金利を解除後、利上げサイクルに踏み込む可能性が上昇。日本金利が上昇すれば、グローバルのハイテク株へのマイナス影響を警戒。外国人投資家は低金利の日本円を借りて米ハイテク株を購入。日本の金利上昇が上昇→市場、とりわけハイテク株の流動性低下につながるリスク。日本春闘結果のほか、米12日寄り前に発表されるCPIも焦点。とりわけ、先週の雇用統計では、失業率とペイロールにて正反対の結果を出したこともあり、3月20日のFOMCに向けて2月のコアCPIが重要な手掛かりとなる。なお、直近のホットトピックスとなっているビットコインについては先週金曜に一時7万ドルの大台を突破したこともあり、ビットコイン関連株は急騰。米現地では米当局はビットコインの急騰を受け今週中に投資家へ仮想通貨の乱高下リスクウァーニングを示すと警戒。ビットコイン価格は直近の上振れトレンドをキープできるかどうか、関連銘柄のほか、ハイイールド債、リスクオン資金への影響が大きいとみる。今週はCOIN、SQを引き続き注目したい。


◇債券・金高、ドル安円高シナリオで長債、金連動ETF、バリュー株、中国関連株を選好◇

上記シナリオの通りとなれば、今週は債券価格高、金高、ドル安、円高への一時シフトが予想される。ITハイテク株、とりわけAI関連銘柄への押し目買いについては一旦様子見し、今週の動向を見極めてからでも遅くないとみている。その代わり、債券や金高、ドル安・円高恩恵銘柄か、またはバリュー株を選好し、具体的には米長期債連動ETFのEDV、米オンライン不動産情報・仲介最大手のジロー(Z)、直近IPOしたスポーツメーカーのアメア・スポーツ(AS)に注目。なお、以前にも指摘させていただいたが、直近の香港株式市場は日経平均との逆相関性が強く、日本株が一時の円高で調整すれば、資金が香港への逆戻りが予想される。実際、先週末に中国が同国で史上最大規模となる半導体ファンド向けに270億ドル(約4兆円)を調達するプロセスに入っていると報じられ、米国の締め付けに対抗すべく、同国の先端技術開発にメスを入れることに。同材料による刺激もあり、投資マネーは中国ITハイテク株への買い戻しも考えられ、米国上場中国ADR株の反発につながるかどうかについて注目

因みに今週の米国企業決算については引き続きAI関連銘柄の決算内容が焦点。木曜アフターのアドビ(ADB)が最大の山場になるが、AI関連の中小型株にはアサナ、UIパース(PATH)、Sも要留意。バリュー株はDLTRなどがポイントだが、個人的には木曜のFUTU、金曜のエンブラエル(ERJ)の妙味が強いとみている。

 
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