午後3時のドルは157円後半と、前日のニューヨーク市場終盤から小幅にドル高/円安の水準で推移している。ドルは一時、半年ぶり高値を更新したが、日本政府から円安けん制発言が出たことなどで上昇が鈍った。
ドルは午前に一時158.42円まで上昇し、昨年7月17日以来、半年ぶり高値を更新。米国の関税政策の後退はないとするトランプ次期米大統領の発言でドルが買い戻された流れを引き継いだほか、株高に伴うリスク選好のドル買いも重なった。「新NISA(少額投資非課税制度)経由の対外証券投資に絡むドル買い/円売りが出ているとの思惑も強かった」(大手銀ストラテジスト)という。
ただ、その後は加藤勝信財務相の円安けん制発言も出たことで上昇の勢いが弱まり、午後に入っても介入警戒感で「上値追いには慎重なムード」(為替ブローカー)となった。