東京市場サマリー：日経平均大幅反落　日銀試算の需給ギャップがプラス転換、約４年ぶり

市場概況
今日の東京株式市場で日経平均株価は前営業日比387.06円安の39451.85円、東証株価指数（TOPIX）が7.94ポイント安の2706.51で終了した。

トップニュース
需給ギャップ、15期ぶりプラス転換　日銀10〜12月推計
日銀は3日、日本経済の需要と供給力の差を示す「需給ギャップ」が2023年10〜12月期にプラス0.02%だったとの推計を発表した。プラス0.16%だった20年1〜3月期以来、15四半期ぶりにプラスに転じた。日銀は3月にマイナス金利を解除して17年ぶりの利上げを決め、需給ギャップにもようやく改善がみられた。

世界で稼げる大人気アニメ、版権を保有する3銘柄は最強ビジネスモデル！？テーマパークやハリウッド映画化も
日本が世界に誇る文化となったアニメーション（アニメ）。大人気コンテンツは、潜在価値が高まる一方の「宝の山」といえる。人気アニメの版権保有企業は、いわば“濡れ手で粟”（労せず大金が手に入るという意味）のビジネスモデルを抱えているといえる。そこで、近年コミックの売り上げが上位に入った人気漫画のアニメ版権を所有し、版権活用による今後の収入増が期待できる銘柄をピックアップする。

ドル、152円00銭を突破の可能性
シティインデックスとフォレックス・ドットコムの市場アナリストのファワド・ラザクザダ氏はドル・円相場について、テクニカルチャートは強気のトレンドを維持しており、1ドル＝152円00銭を上抜けする可能性があると電子メールで指摘している。

注目銘柄
ソフトバンクＧ出資の米ガラスメーカーが破産申請、債務再編案示す
$ソフトバンクグループ(9984.JP)$が出資するガラスメーカーの米 $ビュー(VIEW.US)$は２日、連邦破産法11条の適用を申請し、３億5900万ドル（約544億円）の債務減免と引き換えに経営再建後の全株式を債権者に提供する提案を示した。同社は屋外からの熱や日差しの量を自動的に調節する「ダイナミックガラス」を製造している。

伊藤忠は今年度に自己株取得約1500億円、純利益8800億円目指す
$伊藤忠商事(8001.JP)$は３日、2024年度に純利益8800億円、自己株取得約1500億円などを目指す経営計画を発表した。株価は発表を受けて上昇に転換し、一時前日終値比７％高の6803円を付けた。

三井住友－3日ぶり反発　傘下2社のファイナンスビジネスを再編へ
$三井住友フィナンシャルグループ(8316.JP)$が3日ぶり反発。同社は3日、傘下の三井住友カードおよび、ＳＭＢＣコンシューマーファイナンス（以下、ＳＭＢＣＣＦ）について、三井住友カードの完全子会社としてＳＭＢＣＣＦを再編すると発表した。

ホンダの中国販売、3月は26%減　現地勢の値下げ攻勢で
$本田技研工業(7267.JP)$は3日、中国市場での3月の新車販売が前年同月比26.3%減の6万449台になったと発表した。前年同月比の減少率は昨年7月（32.8%減）以来の大きさ。現地勢が2月に電気自動車（EV）など新エネルギー車の値下げに踏み切ったことで、顧客が競合に流れた。

ＩＮＰＥＸなど石油関連株が軒並み高、地政学リスク高まりＷＴＩ価格は８５ドル台に上昇
$INPEX(1605.JP)$や $石油資源開発(1662.JP)$、 $ENEOSホールディングス(5020.JP)$、 $出光興産(5019.JP)$といった石油関連株が軒並み高。２日の米原油先物相場はＷＴＩの５月限が前日比１．４４ドル高の１バレル＝８５．１５ドルに上昇。一時８５．４６ドルと昨年１０月下旬以来、約５カ月ぶりの高値に値を上げた。イスラエルがシリア首都のダマスカスにあるイラン大使館を空爆したと報じられ、中東情勢の緊迫化が警戒された。また、ウクライナの無人機（ドローン）によるロシア主要製油所への攻撃があったと伝わったことも原油価格を押し上げた。

東京エレクトロン－続伸　同社台湾拠点の建屋一部損傷も普及の長期化想定せず
$東京エレクトロン(8035.JP)$が続伸。同社は3日、8時58分頃（日本時間）に発生した台湾東部を震源とする地震について、被害状況を発表した。同社が台湾4地域に設けている拠点について、現時点では人的被害は確認されていない。また、建屋については一部の損傷は確認されているが、復旧を通じて長期化するような影響は想定していないとしている。

いすゞ－続伸　新中計策定　31.3期売上高6兆円めざす　2.6兆円投資
$いすゞ自動車(7202.JP)$が続伸。同社は3日、31.3期を最終年度とする中期経営計画を策定したと発表した。最終年度の財務目標として、売上高6兆円、営業利益率10％以上、ROE（自己資本利益率）15％以上をめざす。イノベーション投資には1兆円、既存事業投資には1.6兆円を投じる。株主還元は配当性向（平均）40％維持、自己株式取得の継続を目標とする。

三菱電機－反落　フランス空調事業会社ＡＩＲＣＡＬＯを買収
$三菱電機(6503.JP)$が反落。同社は3日、イタリアおよびオランダの100％子会社を通じて、フランスの水空調事業会社であるＡＩＲＣＡＬＯの全株式を4月2日に取得したと発表した。株価への好影響は限定的となっている。

日本製鉄の株価反落　米労組が買収関連の提案に批判声明
$日本製鉄(5401.JP)$が反落。全米鉄鋼労働組合（USW）は2日、米鉄鋼大手USスチールの買収を巡り、日本製鉄から書簡を受け取ったことを明らかにし、同社の雇用などに関する提案内容は「空約束だ」と批判する声明を公表した。買収進展の不透明感から売りが優勢となっている。

配信元：Bloomberg、日本経済新聞、Dow Jones、トレーダーズ・ウェブ