東京市場サマリー：日経平均反落　幅広く買いも半導体が重し　東エレクが7%超急落

市場概況
今日の東京株式市場で日経平均株価は前営業日比177.39円安の41097.69円、東証株価指数（TOPIX）が10.71ポイント高の2915.21で終了した。

トップニュース
円相場、消えた「介入できない」観測　投機筋が戦略修正
外国為替市場でヘッジファンドなどの投機筋が円売り戦略を修正している。日本政府・日銀は11日と12日に円買い為替介入に踏み切ったとみられ、それまで広がっていた「日本の通貨当局は介入できない」との観測が打ち消されてしまったからだ。
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金、国内外で最高値更新　米利下げ期待拡大で資金流入
金（ゴールド）価格の上昇が国内外で止まらない。17日、国内の地金商最大手の田中貴金属工業が公表した小売価格が最高値をつけた。国際指標となるニューヨーク先物（中心限月）が16日に最高値を2カ月ぶりに更新。米利下げ期待の拡大を背景に国際相場で金価格が上昇し、国内価格にも波及した。

注目銘柄
東エレクが7%急落、バイデン政権の対中半導体規制巡る報道で◇
$東京エレクトロン (8035.JP)$が7%急落、日経平均株価を押し下げている。米ブルームバーグ通信が１７日、バイデン米政権の対中半導体規制に関し、米国が外国直接産品ルール（FDPR）という措置の活用を検討していると報じた。米国製技術を少しでも使用した外国製品に制限措置を導入できるルールで、実際に講じられれば東エレクや $ASMLホールディング (ASML.US)$の中国事業を締め付けることになると伝えている。東京市場ではこのほか、 $SCREENホールディングス (7735.JP)$や $ディスコ (6146.JP)$、 $アルバック (6728.JP)$、 $レーザーテック (6920.JP)$などが大幅安となっている。

コマツが大幅続伸で上場来高値更新、北米展開でトランプ・トレードの流れに乗る
$小松製作所 (6301.JP)$が連日の上値追い、一時２４４円高の５１３１円まで駆け上がる場面があった。前日も１４０円あまりの上昇をみせ動兆著しかったが、きょうは一段と買いの勢いが強まり、今月４日につけた上場来高値４９９８円を大陽線で上抜き最高値街道に復帰した。米国では銃撃事件を経てトランプ前大統領が１１月の大統領選で勝利する可能性が高まったとみられており、ひと足先に政策を先取りした「トランプ・トレード」が活発化している。

東宝が約12％高と大幅続伸　主力の映画事業の好調による第1四半期決算の2ケタ超の増収増益を評価
$東宝 (9602.JP)$が商いを伴って大幅続伸し、一時11%高の5000円台を回復する場面もあった。16日に発表した2025年2月期の第1四半期決算が主力の映画事業の好調で2ケタ超の増収増益での着地となったことが市場から評価されているようだ。

ネクソンが続伸…年初来高値を更新　モルガン・スタンレーMUFG証券が目標株価を3400円から4000円に引き上げ
$ネクソン (3659.JP)$が続伸し、年初来高値を更新した。モルガン・スタンレーMUFG証券が投資判断「オーバーウエート」を継続し、目標株価を3400円から4000円に引き上げたことが株価の評価材料となっているようだ。

スズキ、来年以降にＥＶを順次市場に投入－過剰なバッテリーは不要
$スズキ (7269.JP)$は17日、電気自動車（ＥＶ）を来年以降に順次投入していく方針を明らかにした。また、同社は過剰な量のバッテリーは要らないとし、少ないエネルギーで走るＥＶを開発していく方針も示した。