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AI・半導体関連の米国株6選!決算通過で見えてきた「順張り」&「逆張り」銘柄 M7はどうなる?

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ビットバレー投資家 コラムを発表しました · 2024/11/01 18:04
AI相場が2年近く続いているなか、決算ごとに新たな「勝ち組」と「負け組」が浮上し、「勝ち組」と「負け組」の入れ替わりも起きている。今回の決算発表シーズンでも、決算に応じて勝ち組と負け組を”仕分け”する動きがみられた。
今回は、決算発表を終えたAI・半導体関連の米国株の中からまずは、その「勝ち組」と「負け組」を確認する。そのうえ、決算内容や業績見通しから「順張り」と「逆張り」銘柄をセレクトした。中には注目の大型テック株に限らず、中小型の「隠れAI株」も含まれている。
●順張り銘柄:好業績を背景に株価が堅調で、今後の業績見通しも良好な銘柄
●逆張り銘柄:弱い決算で株価が下落したが、中長期的にはAIによる業績への恩恵が期待できる銘柄
AI・半導体関連の「勝ち組」と「負け組」
今回の決算シーズンでも前回同様、AI・半導体関連銘柄をめぐって「勝ち組」と「負け組」を”仕分け”する動きがみられた。好決算やAIによる業績貢献を評価し、株価が大幅に上昇した銘柄もあれば、弱い決算やAIによる業績貢献を懸念し、株価が急落した銘柄も少なくない。
なお、AI・半導体関連の「勝ち組」と「負け組」銘柄については、ナスダック100指数とSOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)の構成銘柄を母集団にした。両指数はテック株あるいは半導体株で構成されているため、AI・半導体関連銘柄の構成比が高い。勝ち負けの選別については、業績対市場予想比と決算発表翌日の株価反応を基準にした。たとえば、決算を好感して翌日に株価が約5%以上上昇した銘柄を「勝ち組」、決算を嫌気して翌日に株価が約5%以上下落した銘柄を「負け組」とする。
M7以外の銘柄
米テック大手7社「マグニフィセント7」を除く銘柄のリストは、下記の通りとなった。
AI・半導体関連の米国株6選!決算通過で見えてきた「順張り」&「逆張り」銘柄  M7はどうなる?
今回の決算でも明確に「勝ち組」としての立場を固めたのはファウンドリ世界最大手の $台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング (TSM.US)$ で、「負け組」から「勝ち組」に浮上する可能性が示されたのは $ラム・リサーチ (LRCX.US)$ となった。一方、「負け組」の顔ぶれには $アドバンスト・マイクロ・デバイシズ (AMD.US)$ $テラダイン (TER.US)$ $ASMLホールディング (ASML.US)$ が並ぶ。「勝ち組」から「負け組」へ転じたように見えたのは、 $モノリシック・パワー・システムズ (MPWR.US)$ となった。
M7銘柄
「マグニフィセント7」については、株価変動率が5%を下回る銘柄が半分となったが、ご参考までに全銘柄を掲載することにした(※ $エヌビディア (NVDA.US)$ は11月21日に決算発表の予定)。
AI・半導体関連の米国株6選!決算通過で見えてきた「順張り」&「逆張り」銘柄  M7はどうなる?
$テスラ (TSLA.US)$ が予想外に粗利益率が改善し、急騰した。業績の低迷傾向で「負け組」の印象もあった $アマゾン・ドットコム (AMZN.US)$ は「勝ち組」に浮上した。 $アルファベット クラスA (GOOGL.US)$ も予想を上回る好決算を出した。一方、「勝ち組」への浮上期待が高い $アップル (AAPL.US)$ は業績がさえなかった。他方、株価反応は他に比べると抑制的にも見える。なお、「勝ち組」から「負け組」へ転じたように見えたのは $メタ・プラットフォームズ (META.US)$ $マイクロソフト (MSFT.US)$ となった。
順張り銘柄3選
$台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング (TSM.US)$
会社側は旺盛な需要を背景に、2024年通期の売上高見通しを再び上方修正した。AI需要の持続性について懸念が生じているなか、同社CEOは「需要は本物だ。まだ始まったばかりだと信じている」と述べた。
アマゾン・ドットコムの決算からは堅調なAI需要を背景に、カスタム半導体への需要も急拡大していることが判明した。AI半導体のファウンドリにおいて世界シェアトップの同社にとって恩恵は大きいと予想される。
バリュエーションは予想PER(株価収益率)が約27倍で過去5年平均の22倍を上回るが、成長性を考慮すると、著しく割高とも言えないかもしれない。
AI・半導体関連の米国株6選!決算通過で見えてきた「順張り」&「逆張り」銘柄  M7はどうなる?
$アマゾン・ドットコム (AMZN.US)$
今回の決算内容は市場予想を上回った。主力のオンラインストアとAWSがともに堅調で、特に期待値がそれほど高くなかったAWSの伸び加速による営業利益の大幅増加はポジティブ材料となった。
アマゾンが再び成長ストーリーを描く可能性もあると示唆された。AIサービスの導入による業績への貢献とともに、設備投資を拡大する意向を示したのも、評価ポイントと言えよう。
バリュエーションは予想PERが27.9倍で過去5年平均の42.5倍を大きく下回る。今回の業績内容と見通しを踏まえると、割安感があると言えそうだ。
関連記事:【決算まとめ】アマゾン、成長の物語を再び?小売・クラウド堅調で利益大幅拡大、ホリデーシーズンにも期待!
AI・半導体関連の米国株6選!決算通過で見えてきた「順張り」&「逆張り」銘柄  M7はどうなる?
$コーニング (GLW.US)$
170年の歴史を持つ世界最大級のガラス製品メーカー。現在は、光ファイバーやディスプレイを中心に事業を拡大している。AIサーバーの接続需要に対応するため、小型の光ファイバーや小型コネクタを開発。生成AI向けに開発した光接続製品は今年から出荷を始めた。
7-9月期実績と10-12月期見通しはともに市場予想を上振れした。AI向け製品の好調が好業績を支えている。AIデータセンターの建設ラッシュが続いているなか、同社に対する恩恵は今後も続くと予想される。
バリュエーションは予想PERが21.1倍で過去5年平均の16.8倍を上回る。割高感は否めないが、AIによる貢献を背景とした業績拡大見通しを考慮すると、今後はバリュエーションが切りあがる可能性もあるかもしれない。
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逆張り銘柄3選
$マイクロソフト (MSFT.US)$
7-9月期業績は予想を上回ったが、クラウド部門のAzureの売上高が10-12月期に31%~32%増と、前四半期より小幅ながら鈍化する見込みとなった。経営陣がAI向け投資の拡大を再表明したことも嫌気された。
設備投資を拡大する一方、クラウド部門の増収率は小幅ながら低下する見込みとなったことは、短期的に株価の重石となりそうだ。他方、過去における同社の実績を踏まえると、AI向け投資は中長期的に業績を押し上げると期待される。
バリュエーションは予想PERが29.4倍で過去5年平均(29.4倍)と同水準になっている。著しい割安感はないが、中長期的の投資魅力度は増してきたかもしれない。
関連記事:【決算まとめ】マイクロソフト、クラウド成長で増収増益も、第2四半期の見通しに懸念が広がる
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$アドバンスト・マイクロ・デバイシズ (AMD.US)$
今回の決算内容からは業績の勢いは前四半期ほどでなく、短期的には業績拡大ペースが市場予想を下回る見通しとなった。
同社は製品サイクルの加速と供給拡大を強化しており、2025年は業績拡大のペースが加速する可能性がありそうだ。
バリュエーションは予想PERが32.8倍で過去5年平均の35.1倍を下回っており、多少割安感はあると言えそうだ。
関連記事:【決算まとめ】AMD、AI半導体好調!エヌビディアの背中はまだ遠いか   25年はペース加速見込み
AI・半導体関連の米国株6選!決算通過で見えてきた「順張り」&「逆張り」銘柄  M7はどうなる?
$モノリシック・パワー・システムズ (MPWR.US)$
半導体ベースの高性能電力ソリューションを提供。コンピューターやデータセンター、自動車(ADAS関連等)など幅広い分野に製品を提供する。堅調な業績拡大が続いており、業界の低迷期においてもプラス成長を達成してきた。
今回の決算では7-9月期実績と10-12月期売上高見通しがともに市場予想を上回ったが、エンタープライズデータ部分が予想を下振れし、利益確定売りに押された。他方、これまでの業績実績を踏まえると、株価の急落はやや過剰反応と言えるかもしれない。AIの恩恵は今後も続くと予想される。
バリュエーションは予想PERが38.6倍で過去5年平均(37.6倍)に近づいてきた。今回の急落で割高感はかなり解消されたと言えるかもしれない。
AI・半導体関連の米国株6選!決算通過で見えてきた「順張り」&「逆張り」銘柄  M7はどうなる?
24年11月1日作成 マーケットアナリスト Julie
出所:会社資料およびBloommbergよりmoomoo証券作成
免責事項:このコンテンツは、Moomoo Technologies Incが情報交換及び教育目的でのみ提供するものです。 さらに詳しい情報
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