米連邦準備理事会(FRB)のボウマン理事は10日、インフレ率について、目標の2%を「不快なほど」上回っており、上振れリスクがあるとしながらも、過去数カ月に「歓迎すべき」さらなる進展が見られたと指摘した。普段のタカ派的な姿勢を若干弱めた。
講演準備原稿で「今後発表されるデータで、インフレ率が持続的に2%の目標に向かっていることが引き続き示されれば、フェデラルファンド金利(FF金利)を徐々に引き下げ、金融政策が経済活動や雇用に対して過度に制約的になるのを防ぐことが適切になるだろう」と述べた。
その上で、「単一のデータに過剰反応してインフレ率低下の継続的な進展を損なわないよう、忍耐強さが必要だ」と指摘した。