11日発表の米消費者物価指数(CPI)を含むデータは、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合を前に米金融当局者が物価動向に関して確認できる最後の材料となる。インフレ抑制における進展停滞の兆候が見られれば、3会合連続利下げの可能性は低下するかもしれない。
フリーダム・キャピタル・マーケッツのジェイ・ウッズ氏は「米金融当局の次の動きを占う上で、11日発表のCPI統計が鍵を握っているかもしれない」と指摘。「これまでのところはエコノミストの予想に沿っており、市場を動揺させる内容ではなかった。しかし、今回データが上振れすれば米金融当局は警戒し、追加利下げを見送る可能性もある」と述べた。
半面、モルガン・スタンレー傘下Eトレード・ファイナンシャルのマネジングディレクター、クリス・ラーキン氏は、CPIが劇的に上昇しない限り、12月の利下げを妨げることはないと予想している。