米国市場の展望：イエレン長官「インフレ低下で大きな進展」　ダウ平均は14ドル安でスタート

Moomooユーザーの皆様、こんばんは！今晩のＮＹ株の読み筋です。

市場概況
米国市場スタート、優良株で構成するダウ工業株30種平均は14.79ドル安の34932.49ドル、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数が9.27ポイント高の14134.75で始まった。米国大型株である500社の銘柄で構成するS＆P500種平均は2.32ポイント安の4511.70。

イエレン氏、米国はインフレ率引き下げで「かなりの進展」遂げている
イエレン米財務長官は20日、米国はインフレ率を引き下げることにおいて「かなりの進展」を遂げていると述べ、労働市場の強さが続いていることを踏まえれば特筆すべきことだとの考えを示した。「インフレ率の引き下げでかなりの進展を遂げているが、米国民は物価がかつて慣れていた水準よりも高いことに気づいている」と発言。「そして重要なことは、強い経済と強い労働市場を維持しながら、インフレを巡る進展が実現していることだ」と語った。

米国人の「EV愛」は冷めたのか
電気自動車（EV）に対する米国人の浪費癖がやや和らいでいる。限られた予算でEV愛を再燃させるには、新世代の製品が必要だ。電気のみを使用するEV（BEV）の米国における販売台数は急成長の時期が過ぎ、ここ半年は月10万台前後で頭打ちとなっている。在庫が積み上がり、首位の米 $テスラ (TSLA.US)$が先導して価格は下落している。コックス・オートモーティブによると、10月の新車平均販売価格はおよそ5万2000ドルで、1年前の約6万5000ドルから下がっている。

元OpenAIのアルトマン氏、マイクロソフトに移籍
$マイクロソフト (MSFT.US)$のサティア・ナデラ最高経営責任者（CEO）は月曜日、米新興企業オープンAIのCEOを解任されたサム・アルトマン氏と同社幹部だったグレッグ・ブロックマン氏がマイクロソフトに加わり、新たな先進AI研究チームを率いることになると述べた。オープンAIは19日、暫定CEOにゲーム実況配信サービス「Twitch（ツイッチ）」の元CEOであるエメット・シア氏を指名した。

ブラックフライデーやサイバーマンデーの米消費、過去最高を更新へ
米国の消費者は物価上昇や金利上昇といった経済的圧力に直面しながらも、感謝祭の翌日のブラックフライデーや翌週月曜のサイバーマンデーの期間にお買い得品を求めて平均で567ドル（約８万4500円）を支出する計画だ。コンサルティング会社デロイトのブラックフライデー・サイバーマンデー（ＢＦＣＭ）調査で判明したもので、前年比では13％の支出増となる。支出見込み額はデロイトが毎年行っている同調査で過去最高を更新。

ＹＣＣ柔軟化に伴う国債利払い費急増リスクに警鐘－財政審が建議提出
財政制度等審議会（財務相の諮問機関）は20日、2024年度予算編成に向けた建議を鈴木俊一財務相に提出した。日本銀行のイールドカーブコントロール（長短金利操作、ＹＣＣ）政策の柔軟化に伴う金利上昇を背景に、国債の利払い費急増リスクに備えるよう警鐘を鳴らしている。

米欧英中銀の利下げ転換｢24年半ば｣　市場の観測強まる
市場で米欧英の中央銀行が2024年に利下げに転じるとの観測が強まっている。インフレ鈍化や景気減速を背景に、早ければ来年半ばにも利下げを開始するとみる。もっとも、長期金利の低下や株高が引き締め効果を低減しかねず、当局はけん制する姿勢もみせている。利下げ期待の反動が市場変動を大きくするリスクもくすぶる。

円が対ドルで上げ拡大、148円台前半－米利上げ終了近いと思惑
20日のロンドン外国為替市場でドルが下げを拡大し、一時１％安の148円10銭を付けた。米国は20年債入札を控え、米国債利回りは上昇している。米連邦準備制度の利上げ終了が近いとの思惑が膨らみ、ドルは全てのＧ10通貨に対して下落。
配信元：Bloomberg、日本経済新聞、Dow Jones