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日本株の信用買い残が教えてくれることとは?

まず以下のグラフをみてください。
日本株の信用買い残が教えてくれることとは?
これは2022年以降の週次の「二市場合計 信用買い残と信用倍率」のグラフです。
24年4月19日の週に17年ぶりの信用買い残額 4.7兆円を突破しました。そして昨日18日に出てきた最新の「24年7月12日週」のデータでも4兆7882億円の信用買い残です。
これは非常に多いままで信用買い残は将来の売り需要ですから、現状の日本株の需給は悪いわけです。
機関投資家の裁定買い残も2.3兆円とこちらもかなり多い水準です。ですから今回のように一度歯車が逆回転してくると、一気に売り物が出てきます。
と、ここまでなら普通の話ですが、もう少しだけこのグラフから読み取れるものを見ていきましょう。
まず、青のグラフ(信用買い残)が増加傾向にある期間をみてください。
2022年7月22日週から23年1月6日週までの5.5ヶ月、そして2023年5月19日から23年10月27日までの5ヶ月。
そして2024年1月12日週から24年6月21日週までの5ヶ月。
どれも大体5ヶ月から5.5ヶ月で信用買い残の上昇が一服していますよね。
まあ信用取引は基本的に半年、6ヶ月返済ですから、上昇スパンが6ヶ月手前というのは何となくしっくりきます。
そして基本的に信用買い残が積み上がるフェーズでは、株価は上昇か高値圏での揉み合いという状況です。
つまり今、24年7月19日現在株価は急落してきていますが、恐らくこれは機関投資家が一気に裁定買い残を解消してきている中で、個人も信用で買っている部分を利確ないし損切りで、大きく信用買い残が減少してきているのだろうと考えられます。
となれば、信用買い残の上昇フェーズは6/22週で終わっており、ここからは信用倍率の低下とともに信用買い残も減っていくと思います。
そして、この流れは数日で転換する・・・というものではなく、早くて3週間、遅ければ2ヶ月程度続きます。
あくまで信用買い残の減少傾向が続くという話であって、株価が下がり続けるわけではありません。しかし、信用でガンガン買っていくような相場は終わっているということであり、24年前半のような強い上昇は一旦お休みになるだろうということが読み取れます。
つまりここからは、下がったところを押し目でつまみ食いしつつも、あまり強気に買いを積み上げる期間ではないということですね。
さらにもう一つ、大きな流れも注目です。
23年5月19日週から信用買い残の残高水準が大きく切り上がっていることが分かりますか?
それまでは3.5兆円前後だったものが、一気に4兆円水準を超えてきています。
23年4月12日にバフェットさんが来日、そこからバフェットラリーが始まって日経平均で3万円を突破した日こそが、2023年5月17日なんです!
日本株の信用買い残が教えてくれることとは?
信用買い残の水準が切り上がり、歴史的水準に向けてスタートした日こそ、日経平均30000円を超えた日です。
信用買い残が4.7兆円もある今、確かに需給は悪い。
ここから1ヶ月程度は少なくともこの解消が進むので上値は重いでしょう。
が、2-3年前の感覚で信用買い残が4兆円を割って3.5兆円水準まで解消されるかと言われたらNOだと思います。
同時に日経平均の3万円割れもない、もっと言えば33000円割れも可能性はかなり減ったと言えます。
信用買い残が多いから上値が重い。。は今は正しいですが、今週の下げで来週出てくる信用買い残額が4.5兆円を割ってくれば「ある程度バランスの取れた位置に戻った」と考える必要があると思います。
なので銘柄によっては、押し目ならまだ買っていってもいいと考えています。
最後おまけ。
今回作ったグラフは、JPX開示のデータをChatGPTに読ませて、ちょいちょいと目盛りをズラす指示をして5分で完成でした。

さらにこのグラフや他のデータから読み取れる事実考察もしてくれます。私のいい話相手です(笑)
これからの個人投資家は、怪しげなエコノミストの話を聞くよりも自分でAIと会話する方が意味のある情報にたどり着ける気がしています。
免責事項:このコミュニティは、Moomoo Technologies Inc.が教育目的でのみ提供するものです。 さらに詳しい情報
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