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最強AI半導体株は?年初来130%超上昇も! 一段高期待&逆張り銘柄もチェック!【24年上半期】

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ビットバレー投資家 コラムを発表しました · 06/14 04:27
AI半導体関連銘柄への資金流入が止まらない。世界的に同業界をリードする米 $エヌビディア(NVDA.US)$の時価総額は今月5日、半導体企業として初めて3兆ドル(約490兆円)を突破した。AI半導体の普及がデータセンター電力などの需要拡大を伴うことから物色の裾野は大きく広がっている。24年上半期末を迎えるのを前に、すでに年初来上昇率が130%(約2.3倍)を超える国内関連銘柄も出ている。こうした最強銘柄をチェックするとともに、まだエントリーできそうな銘柄、逆張り銘柄を探った。
年初来の上昇率が目立つ半導体関連銘柄
年初来の上昇率が目立つ半導体関連銘柄
年初来80%上昇の最強4銘柄!
今年前半で圧倒的な勢いがあるのは以下の4銘柄で、株価は年初来で80%以上上昇している。
$さくらインターネット(3778.JP)$
エヌビディアとの連携に期待
データセンター独立系大手。双日が同社株29.64%を保有。エヌビディアのGPUを使った生成AI向け基盤の整備に1000億円の投資を計画。ガバメントクラウド提供事業者に国内企業として初めて選定されており、経済産業省から約500億円の助成を受ける。25年3月期連結売上高は前期比28.3%増の280億円、純利益は91.8%増の12.5億円を見込む。生成AI向けGPUクラウドが貢献する見込み。資金調達のための新株発行を発表したが、希薄化懸念による売りをこなすなど下値の固さを見せている。証券会社アナリストカバレッジはない。6月14日終値(5150円)は、モーニングスターの適正株価(6188.24円)を上回っている。
$ローツェ(6323.JP)$
AI投資がけん引し見通し良好、株式分割も
半導体ウエハーなどの搬送装置を手掛ける。AI向け先端パッケージング工程の広がりで引き合い増加。米国売上高が全体の30%、中国は28%。25年2月期連結売上高は前期比29.5%増で過去最高となる1207億円、純利益は17.1%増の229億円を見込む。9月1日付で株式を10分割。14日終値(3万450円)は、アナリスト4人の平均目標株価(2万8750円)を上回っている。
$ディスコ(6146.JP)$
AI向け装置の利益率の高さに注目
半導体、電子部品向け切断・研磨装置で世界首位。パワー半導体向けが堅調。HBM(AI駆動に使われる半導体)向けなどハイエンド製造装置の利益率が高いとして注目されている。25年3月期1Q連結売上高は前年同期比39.5%増の753億円、純利益は49%増の189億円を見込む。14日終値(6万5600円)は、アナリスト16人の平均目標株価(5万6293.75円)を上回っている。
$デクセリアルズ(4980.JP)$
「光」の半導体技術などニッチ領域に強み
旧ソニーケミカル。エレクトロニクス製品向け光学材料、電子材料などの製造販売。ニッチな電子部材に強み。前期ROEは27.09%と高い。22年に光半導体デバイスを手掛ける京都セミコンダクターを買収。2025年3月期連結売上高は1070億円(前期は1051億円)、純利益は230億円(前期は213億円)の見通し。(IFRS適用開始のため対前期増減率なし)。14日終値(7590円)は、アナリスト6人の平均目標株価(5891.67円)を上回っている。

まだ買えるかも?!さらなる上昇が期待される3銘柄は?
年初から50%以上の株価上昇を見せながらも、現在株価がアナリストの平均目標株価まで10%以上乖離しており、さらなる上昇が期待されるのは、日本マイクロニクス、TOWA、富士電機の3銘柄。
$日本マイクロニクス(6871.JP)$
テスト器具「プローブカード」好調で大幅増益予想
シリコンウエハ上に形成されたチップの検査に使う器具「プローブカード」で世界3位、メモリ向けでは首位。販売先はサムスン電子など。韓国売上高比率は全体の5割に迫る。公開されている24年12月期第3四半期までの累計連結売上高は前年同期比56.7%増の400億円、純利益は239.8%増の59億円を見込む。株価は3月末に天井をつけ、調整中。アナリスト2人の平均目標株価は9000円で、14日終値(6010円)から49.75%の上昇余地がある。
プローブカード(日本マイクロニクスHP)
プローブカード(日本マイクロニクスHP)
年初来からの株価推移(以下同)
年初来からの株価推移(以下同)
$TOWA(6315.JP)$
先端パッケージ向け封止装置が成長
半導体製造後工程での封止(モールディング)や切断用装置の大手。生成AI半導体など先端パッケージ向け装置の受注が増加。先端半導体投資の拡大が期待される韓国で工場取得。中国売上高が全体の34%。25年3月期連結売上高は前期比18.9%増の600億円、純利益は37%増の8830億円を見込む。アナリストら7人の平均目標株価は1万3330円で、14日終値(1万1460円)から16.32%の上昇余地がある。
最強AI半導体株は?年初来130%超上昇も! 一段高期待&逆張り銘柄もチェック!【24年上半期】
$富士電機(6504.JP)$
EV向けパワー半導体に重点
重電大手。パワー半導体の中でも特にEV向け製品の生産能力を増強中。データセンター需要に対応するための業界最大クラスの大容量無停電電源装置も手掛ける。25年3月期連結売上高は前期比1%増の1兆1140億円、純利益は1.5%増の765億円を見込む。アナリストら12人の平均目標株価は10375円で、14日終値(9223円)から12.49%の上昇余地がある。
最強AI半導体株は?年初来130%超上昇も! 一段高期待&逆張り銘柄もチェック!【24年上半期】
年初来で50%以上上昇しているが、アナリスト平均目標株価までの乖離は10%以下
真空技術をコアに半導体製造装置などを展開。SiC(シリコンカーバイド)パワー半導体向け装置、EVバッテリー向け装置が中国・日本で伸びている。ブルームバーグデータによると、主な顧客は $タイワン・セミコンダクター・マニュファクチャリング(TSM.US)$、サムスン電子。24年6月期連結売上高は前期比7.7%増の2450億円、純利益は12.9%増の160億円を見込む。アナリストら8人の平均目標株価は1万1856.25円で、14日終値(1万910円)までの乖離は8.67%
子会社の英半導体設計 $アーム・ホールディングス(ARM.US)$の株価が高騰している。6月5日には、米アクティビストのエリオット・マネジメントがソフトバンクG株を20憶ドル(約3100億円)以上取得していることが判明。SBGに150億ドル規模の自社株買いを働きかけているという。25年3月期業績予想は非開示。アナリストら18人の平均目標株価は10434.44円で、14日終値(10100円)までの乖離は3.31%
日立国際電気の半導体製造装置事業が前身。23年10月、東証プライム市場上場。数十枚以上のウエハーを一度に成膜できるバッチALD成膜装置で世界シェア首位。19年に同業の米 $アプライド マテリアルズ(AMAT.US)$による買収が合意されたが、独禁法を巡り当局の承認を得られず破談。現在、株式の40%超をKKRが保有、アプライドマテリアルズは約15%保有。25年3月期連結売上高(売上収益)は前期比20.3%増の2175億円、純利益は29.6%増の290億円を見込む。アナリストら9人の平均目標株価は5218.89円で、14日終値(4820円)から8.28%の上昇余地がある。
年初来で下落!逆張りの3銘柄は?
$ジャパンマテリアル(6055.JP)$
市況好転でV字回復に期待
半導体・液晶工場向けの特殊ガス供給装置や超純水、薬品、電力、空調などの関係インフラの施工・保守などを一括サポート。TSMC熊本の案件で採算が悪化していたが、第2工場が貢献し、業績反発見込み。ラピダス千歳工場の運営を獲得。25年3月期連結売上高は前期比2.9%増の500億円、純利益は23.2%増の70億円を見込む。アナリストら4人の平均目標株価は2685円で、14日終値(1909円)から40.65%の上昇余地がある。
$ローム(6963.JP)$
EV向けSiCパワー半導体に先行投資
LSI(大規模集積回路)、半導体素子製造。EV向けを軸にSiCパワー半導体関連の生産能力を増強中。筑後工場(福岡県)などで増産に取り組む。宮崎県に新拠点取得、24年に稼働予定。2000億円を調達するための新株予約権付社債(転換社債、CB発行での株式希薄化懸念や、25年3月期連結純利益が前期比74.1%減と大幅減益予想で上値が重い。パワー半導体で東芝と協業する。27年度までの7年間に5100億円投資し、SiCパワー半導体を増産する計画。アナリストら12人の平均目標株価は2797.92円で、14日終値(2136円)から30.99%の上昇余地がある。
$イビデン(4062.JP)$
業績予想は弱いが、技術的優位性は維持か
ICパッケージ基板で世界首位。AIサーバー用途が順調。販売先は $インテル(INTC.US)$ $アドバンスト マイクロ デバイシズ(AMD.US)$ $エヌビディア(NVDA.US)$。25年3月期連結売上高は前期比5.3%増の3900億円、純利益は17.4%減の260億円の見通し。業績予想が市場予想を下回り、株価下落が加速。ただ国内アナリストからは「AI 向けなどサーバー分野での優位性は維持できる」との見方もある。アナリストら17人の平均目標株価は7487.35円で、14日終値(6480円)から15.55%の上昇余地がある。
最強AI半導体株は?年初来130%超上昇も! 一段高期待&逆張り銘柄もチェック!【24年上半期】
-moomooニュースKathy
出所:各社IR資料、ブルームバーグ、日本経済新聞、moomoo
免責事項:このコンテンツは、Moomoo Technologies Incが情報交換及び教育目的でのみ提供するものです。 さらに詳しい情報
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コメント
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  • Eikos : AI半導体の熱狂には注意してください。

  • masa0111 Eikos: 何を?

  • kiyo01227 Eikos: 幼児のイチさん

  • 大負けネコ : 大体、定番銘柄ですが、海外勢の株価評価は参考になります。さくらは、まだ3,000円台の頃に、独立系だからと見下してた結果の政府支援で急騰❗まだDC需要の核となる銘柄は、絞り込めていません。
    私自身は、北海道ラピダスの成功可能性よりも、熊本TSMの拡張に追随して「より確実に、成功の果実を得られる可能性が高い者」へと、傾斜配分しています。
    東北や関東での、DC需要にも目を配ります。その上で、上記定番銘柄の下流で「漁父の利」を得られそうな関連銘柄も狙います。
    コメント(1)の方も言われたように、AI半導体の熱狂だけ、に惑わされないように、日本独自に利がある業者やバリュー株も、きっちり抑えておきたいですね。
    何にせよ、このレポートは参考になりました。
    ありがとうございますm(_ _)m