ボーイング、従業員の約10％削減へ－スト長期化に伴う危機に対応

更新日時 2024年10月12日 6:06 JST(一部抜粋)
米ボーイングは11日、全従業員の約10％を削減する方針を明らかにした。労働組合によるストライキの長期化と資金繰りの悪化に伴う危機に対応する。
　　ケリー・オートバーグ最高経営責任者（ＣＥＯ）は社内向け文書で、削減対象は経営陣、管理職、一般従業員になると説明した。同社の従業員数は2023年末時点で17万1000人。
　　オートバーグ氏は「当社の事業は厳しい状況にある。私たち全員が直面している困難はいくら強調してもし過ぎることはない」とした。

同氏は、開発中の大型ジェット旅客機「７７７Ｘ」の最初の納入時期が2026年になると顧客に通知したことも明らかにした。ボーイングは８月、エンジンと主翼をつなぐ重要な部品での亀裂を理由に「７７７Ｘ」の飛行試験を一時停止すると発表していた。