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コラム:人跡未踏の高値圏に踏み込んだユーロ/円、青天井の3つの背景=植野大作氏

2024年7月16日午後 3:17 GMT+9(一部抜粋)
ユーロ/円相場の歴史的な高騰が止まらない。7月11日には一時175円43銭と1999年1月の通貨発足以来の最高値を記録する場面があった。 ユーロ/円の従来の最高値は2008年7月に記録した169円96銭だったことから、心理的節目の170円00銭はテクニカル的に見て重たい天井になるとみられていたが、今年4月29日にあっさり突破して171円56銭まで急騰したのは衝撃的だった。
その後、一時的には日本の大型連休中に財務省が実施したドル売り・円買い介入によるドル/円急落のあおりを受けて下振れしたが、164円台で踏み止まると失地回復に転じて先述した175円台の過去最高値を記録した。そして、日本の通貨当局によるユーロ/円市場でのレートチェック報道もあって急落したが、171円台では下値が堅く、依然として170円超の巡航高度を維持している。
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