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FOMCは金利据え置き、24年利下げ予想1回に減少-来年は4回

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、FOMC会合後の記者会見で「直近のインフレ指標は今年の早い時期より良好な内容で、われわれのインフレ目標に向けて緩慢なる一段の進展が見られている」と発言。その上で、「インフレ率が持続的に2%に向かっているという確信を強めるには、良好なデータをさらに目にする必要がある」と語った。
  政策金利の道筋に関する当局者の見解は多様だった。公表された金利予測分布図(ドットプロット)では、年内の利下げは4人がゼロ、7人は1回、8人は2回と予想した。
  会合後に発表された声明では文言を一部修正。ここ数カ月に「委員会が目指す2%のインフレ目標に向けては緩慢なる一段の進展が見られた」と記された。従来は「一段の進展は見られていない」としていた。
FOMCは金利据え置き、24年利下げ予想1回に減少-来年は4回
金利予測分布図(ドットプロット、6月会合)出所:FRB
  この文言修正は、4月と5月の物価上昇ペースが減速したことを示すデータが増えてきたことに対応したものといえる。
  12日朝に発表された5月の米消費者物価指数(CPI)は、FOMCが目標とするインフレ率2%に向けた進展が再開した可能性を示唆し、市場にいくらか安心感を与える内容となった。
  パウエル議長は今回のCPIが当局者らに歓迎されたと説明。同様の統計発表が増えることを期待している語った。確信を強める上で前進といえるが、現時点での利下げを正当化するほどではないとも付け加えた。
  議長は「今年実施されたかもしれない利下げは、来年に実施される」とし、「予測中央値では年内の利下げ回数は減ったが、来年は1回増える」と述べた。
  声明と同時に公表されたFOMC参加者の経済予測では、インフレに関する最新の予想も示された。24年の個人消費支出(PCE)コア価格指数については前年同月比2.8%上昇と予想。3月時点では2.6%上昇としていた。
  経済成長率については2.1%、失業率は4%で、共に前回会合時の予測を維持した。
  パウエル議長は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が始まるころの状況に比べ、現在の労働市場全般を強いと表現しつつ、徐々に減速していると指摘。その上で、予期せぬ軟化が見られた場合には金融当局による対応が正当化されるとの認識を示した。
  このほか長期的な金利の着地点に関する予想は2.8%と、3月時点の2.6%から引き上げた。これは、高めの政策金利が当面続くとFOMCがみていることを示唆する。
  パウエル議長は「政策が十分に景気抑制的かどうかは、時間とともに分かるようになる」とし、「政策が景気を抑制しており、われわれが望むような効果をもたらしているという証拠は非常に明確だ」と述べた。
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