「日本はデフレ心理打破」！　欧州の投資家が買っている日本の個別銘柄は？

moomooニュース日本株コラムを発表しました · 2023/08/10 02:25

日本株ファンドの運用経験が長い欧州の投資家が日本株への期待をあらわにしている。英ウェイバートン・インベストメントマネジメントのステファン・ラインヴァルト氏は日本経済新聞の取材に対し、日本の長期金利の上昇について「長年にわたるデフレ心理が打破された結果として前向きに捉えており、日本株の追い風になる」と述べた。さらに、今回の日本株高は、期待先行だった小泉相場やアベノミクス相場とは異なり、確かな事実に基づいていると指摘する。

同氏は買いを入れている個別銘柄をいくつか挙げた。

欧州事業が好調な $アサヒグループホールディングス (2502.JP)$、20期以上連続で営業増益と増配をしている点がユニークだという $KDDI (9433.JP)$に加え、世界的に再生可能エネルギーへの転換が進む中で送配電事業といった中核事業に集中しているとして $日立製作所 (6501.JP)$も挙げた。

▲アサヒグループホールディングスの年初からの株価推移

▲KDDIの営業利益の年次推移

ロンドンやパリに運用会社を持つクアエロキャピタルのローワン・チャップリン氏は、PBR（株価純資産倍率）が割安、かつ技術面での優位性が高いとして $DMG森精機 (6141.JP)$を挙げた。電気自動車（EV）普及でパワー半導体の需要が拡大するローム、インバウンドの回復や航空運賃の上昇で業績拡大が期待できる $ANAホールディングス (9202.JP)$にも買いを入れたという。

moomoo証券アプリで大株主持株の変化金額の推移をみると、DMG森精機、ANAホールディングスは直近での大株主の持ち株増加が目立つ。大株主の期待の高まりがうかがえる。