5/23の相場を正しく把握しておきましょう

NVIDIAが恐るべき決算を出し、日経平均も一時38937円まで上昇しました。
そこから38617円まで売りが出たものの、10時頃38800円台までは回復、問題の38800ー38900の壁で押し返されています。

こう見ればしっかりしているのですが、値上がり・値下がり銘柄数やTOPIXがほぼ横ばい。案の定 TOPIX CoreやLarge70は+0.3％程度あるものの、MID400やSmall500はマイナスです。

そして、ドル建て日経平均を見ると、一目均衡表で転換線と基準線がデッドクロス。遅行線はローソク足の下、現在のローソク足も雲を底割れ・・と三役逆転が示現しました。つまり日足で綺麗な売り転です。

採算動画でお話をしておりますが、今の日本株は買い材料がないのに加え、
・需給が悪化したまま改善していない　⇒ 信用買い残や裁定買い残がまだ異常に多いまま
・決算が期待外れ以上に軟調、期待EPSが全く上昇できず
・中国・香港・台湾が強く、海外からみたアジア株のポートフォリオが 日本売り中国・香港買いへ移動しつつある
と、ファンダメンタルズ需給でWパンチ。

そこに日銀の利上げ懸念、国債買入減額懸念が大きくのしかかりますので、38800ー38900の壁で延々と押し返されています。
まずは39000円水準で需給が好転しないと上抜けは厳しいでしょう。

NVIDIA決算での急落を避けることができましたが、これだけ強い半導体セクターをもってしても39000円すら超えられないのはかなり厳しいのではないかと感じています。

残念ながらここから月末のPCEまでは
・上がらない
・下がる
・急落する
のいずれかになりやすいと考えます。

米国でもターゲット決算が予想より悪化。小売、消費財、必需品、食品といった分野でも消費が明確に落ち込んできました。いつまでも米国株高が維持できるとは限りません。目先ナスダック、SP500上昇で強いムードだと思いますが、金利も高止まりのままですし早い段階で天井を付ける気がしています。

今日明日は冷静に相場を見つつ、上がったらCALLオプションを売って様子を見るフェーズだと考えています。もしくは7月限のPUT買い系スプレッドを仕込んでおくか。ただまだSQまで日数があるんで、7月限PUTは割高過ぎるんで悩ましいです。

日銀会合前に金融政策変更懸念やリークで37500円割れくらいまでを予想するなら、6月限でP37500あたりのデビットを入れても面白いかも知れません。