リリー肥満症治療薬、供給不足解消とＦＤＡ－配合剤の供給業者に打撃

2024年10月3日午前 10:55 GMT+9(一部抜粋)

米製薬大手イーライリリーの主力の肥満症治療薬が需要拡大で品薄になっていた問題で、供給不足が解消されたことが米食品医薬品局（ＦＤＡ）のウェブサイトで２日、明らかになった。

2024年10月3日 11:03 JST
「ゼップバウンド」「マンジャロ」の不足解消されたとＦＤＡ発表
供給不足リスト掲載で調剤薬局は配合剤の販売が可能になっていた
イーライリリーの肥満症・糖尿病治療薬の供給不足は解消された。米当局が２日、明らかにした。不足の間、同じ成分を使った配合剤が人気を得ていたが、状況は一変する可能性がある。
　　米食品医薬品局（ＦＤＡ）はリリーの「ゼップバウンド」と「マンジャロ」の不足が解消されたと発表。不足していない時に「ＦＤＡの承認を受けた医薬品の類似品を製造することには法的制限」があると指摘した。

ＦＤＡはリリーの肥満症・糖尿病治療薬が供給不足にあると2022年末に判断。供給不足薬品リストに掲載されたことで、調剤薬局は厳格な検査プロセスを経ることなく、同治療薬の配合剤の販売が可能になっていた。これら配合剤はメディカルスパや遠隔医療企業から入手可能であり、多くの場合、リリーの治療薬よりはるかに低価格となっている。