今週の決算·経済カレンダー(4/15~4/19)米半導体株決算の前哨戦!ネガティブな雰囲気を払しょくか?
今週のポイント
今週の日本株は上値が重いか。米インフレ長期化の懸念が上値を抑える一方、米景気の底堅さが支えになる。ポイントは国内外の決算となり、特に、米国は日本に先駆けて決算発表が本格化する。今週は半導体関連企業の決算発表もあり、日本株の押し上げ材料が出てくる可能性がある。また、米国では決算発表がスタートするほか、いくつか注目度の高い指標の発表があることから、海外からのニュースに対する反応が大きくなると思われる。一方、先週末あたりから中東情勢への警戒感が浮上してきており、地政学的情勢の緊迫化によって、景況感と金融政策の思惑を中心に動いていた。
今週の日本株は上値が重いか。米インフレ長期化の懸念が上値を抑える一方、米景気の底堅さが支えになる。ポイントは国内外の決算となり、特に、米国は日本に先駆けて決算発表が本格化する。今週は半導体関連企業の決算発表もあり、日本株の押し上げ材料が出てくる可能性がある。また、米国では決算発表がスタートするほか、いくつか注目度の高い指標の発表があることから、海外からのニュースに対する反応が大きくなると思われる。一方、先週末あたりから中東情勢への警戒感が浮上してきており、地政学的情勢の緊迫化によって、景況感と金融政策の思惑を中心に動いていた。
先週のインフレ指標を通過して、市場の関心は米企業決算に向かいやすい。S&P500企業の利益は2四半期連続の増益が期待され、特に大手IT・ハイテク企業の利益率の高さが重要な牽引役となりそうだ。「CPIショック」によりFRBの利下げ期待が後退しているものの、決算が市場のネガティブな雰囲気を払しょくすることが期待され、「今後の市場を牽引するのはFRBの利下げではなく、業績だろう」との見方がある。LSEGのデータによると、アナリストはS&P500種企業の1-3月期を前年比で5%の増益と予想、通信サービス部門とテクノロジー部門が特に強い成長を見せ、それぞれ26.7%、20.9%の増益と見込んでいる。一方、エネルギー、素材、ヘルスケアの3部門は最も大幅な減益になると予想。
今週は17日にオランダの半導体製造装置大手 $ASMLホールディング (ASML.US)$、18日には半導体受託生産最大手の $台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング (TSM.US)$(TSMC)の決算が予定されている。半導体関連の大本命である $エヌビディア (NVDA.US)$の決算発表は5月22日ともう少し先だが、その前哨戦となるASMLとTSMCへの注目度は高い。TSMCは月次ベースの速報で増収傾向が確認されており、ASMLも先端プロセスのEUV(極端紫外線)露光装置の受注増が期待される。収益の先行きが強いとの見通しが示されれば日本市場でも関連銘柄に買いが入りやすい。
米国で15日に3月の小売売上高が発表される。16日にはIMF(国際通貨基金)が世界経済見通し(WEO)を更新する。WEOが上方修正されれば、リスク資産の株式には追い風となるだろう。国内では19日に3月全国消費者物価指数(CPI)の発表が予定される。日銀の植田和男総裁は10日、円安進行で輸入物価が大幅に上昇し、基調的物価が2%を超えて上昇するリスクが高まる場合、金融政策の変更も考える必要があるとの見解を示した。
今週のドル・円はポジション調整を挟みながら、じり高となりそうだ。一番のテーマは実弾介入があるかどうかだ。海外投機筋が介入を試すような円売りを仕掛ければ比較的早期に155円ラインを試しに行く展開も想定される。15日の米3月小売売上高などが強い内容となれば一段とドル高・円安が進むだろう。その他の米経済指標が乏しくて、ドル・円はポジション調整主導で底固めの展開になりそうだ。「円ショートポジションが積み上がっている中で、リスクオフの展開になった場合は円が買われやすいことに留意が必要だろう」とドイツ証券外国為替営業部の小川和宏ディレクター。また、翌週に日本銀行の金融政策決定会合を控えており、関連報道で相場が動く場面もありそうだ。
一方、イランがイスラエルに対する直接攻撃に踏み切ったことで、両国間の対立は一段と先鋭化した。これにより、原油価格が上昇し、株式市場への下落圧力も強まり、投資家のセンチメントが弱気に傾いた。また、ホルムズ海峡の通行に対する懸念が増し、海運市況にも影響が出て海運株は上昇するとの見方が強まっている。サクソのオーレ・ハンセン氏は原油価格の上昇が実際の混乱よりも懸念によるものとし、金相場もリスクプレミアムが織り込まれていると指摘。原油相場がリスクプレミアムは織り込み済みで、リスクプレミアムが拡大するかどうかは、イランに近いホルムズ海峡の状況次第だろうと付け加えた。
先週の相場ポイント
1.日経平均は3週ぶり反発、輸出関連銘柄を中心に円安を好感した買いが入った
2.米コアCPI、3カ月連続で上振れ!米利下げ計画は軌道から外れた?
3.米大手銀、利下げ予想見直しが相次ぐ!年内は12月の1回のみか
4.円安止まらず、34年ぶりの153円台 海外勢は円売りポジション維持、介入はG20後?
5.エヌビディアが一時調整局面入り その後急反発、値ごろ感の買い
6.エヌビディアを凌駕!米電力株は強い上昇を迎えている
7.日本株「データセンター関連」人気が再燃 生成AI市場の急成長で
1.日経平均は3週ぶり反発、輸出関連銘柄を中心に円安を好感した買いが入った
2.米コアCPI、3カ月連続で上振れ!米利下げ計画は軌道から外れた?
3.米大手銀、利下げ予想見直しが相次ぐ!年内は12月の1回のみか
4.円安止まらず、34年ぶりの153円台 海外勢は円売りポジション維持、介入はG20後?
5.エヌビディアが一時調整局面入り その後急反発、値ごろ感の買い
6.エヌビディアを凌駕!米電力株は強い上昇を迎えている
7.日本株「データセンター関連」人気が再燃 生成AI市場の急成長で
先週の東京株式市場で日経平均は前週末比531.47円(1.36%)高の3万9523.55円と、3週ぶり上昇した。3月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回った。主因は原油高に起因するエネルギー価格、そして家賃や自動車保険、医療費などサービス価格の上昇だ。米FRBの利下げ観測が逃げ水のように遠のいている。6月の利下げ期待がほぼ無くなったほか、年内の利下げも2回との見方を強めた。米国債は大幅安となり、債券弱気派の声は一段と強くなりつつある。「FOMCが年内に緩和をまったく行わない可能性も無視できない」といった声も聞かれた。一方、11日発表された米生産者物価指数(PPI)の伸びは2月から鈍化し、予想も下回った。コア指数も年初来で最小の伸びにとどまった。インフレ再燃への警戒感がやや薄れたが、「CPIショック」後に台頭した米FRBの利下げ先送り観測が大きく修正されたわけではない。
米CPI発表された後、ウォール街全般利下げ予測見直しの動きが広がった。バンカメとドイツ銀行がともに利下げ開始の遅れと回数減を見込み、「年内は12月の1回のみ」との見立てを示したことだ。両行はいずれも従来、米利下げが6月に開始されると予想している。ゴールドマン・サックスのエコノミストは、今年の米利下げ予想を3回から2回に変更した。
米CPIの上振れを受け、円相場が34年ぶりに1ドル=153円台に下落した。防衛ラインの152円を突破され、介入に対する警戒感が一段と高まってきた。神田真人財務官は、止まらぬ円安を受け、「行き過ぎた動きに対してはあらゆる手段を排除せず適切に対応する」と述べ、市場をけん制した。ドル円の153円台乗せはCPIなど強い米経済統計を受けたドル買いであり、円主導ではないため介入しにくい。また、岸田首相が米国にいるあいだは米国の反感を買いたくないため介入はないとの見方が強い。海外ファンドは過去2カ月間に積み上げた円売りポジションも維持したまま。また、鈴木財務相が「来週開催されるG20で、ドル独歩高への懸念が議論される可能性あると思う」と発言したことから、17-18日のG20後に介入するのではないかとの見方もある。
$エヌビディア (NVDA.US)$9日終値が3月25日に付けた終値ベースの最高値を10%あまり下回っり、調整局面入りとなった。しかし、「CPIショック」で幅広い銘柄が売られる中で、エヌビディアは意外な粘り腰を見せ、値ごろ感に着目した買いが入った。さらに、11日に発表された3月米PPIが予想下回ることで、4%超で大幅高となった。他のマグニフィセント7の中で、テスラはすでに弱気相場に入っているほか、アップルが調整入りしている。他の4銘柄はなお最高値圏にいる状況。
人工知能(AI)が電力需要を大幅に増加させる可能性が熱く議論されている中、米電力株は強い上昇を迎えている。 $ビストラ・エナジー (VST.US)$は、年初来96%以上大幅に上昇し、 $エヌビディア (NVDA.US)$を上回っている。 $コンステレーション・エナジー (CEG.US)$と $エヌアールジー・エナジー (NRG.US)$も優れたパフォーマンスを見せている。AI技術が進歩し続ける中、特にデータセンターやスーパーコンピュータセンターのアプリケーションでは、エネルギー消費は大幅に増加することが予想されている。この傾向は投資家に電力業界に目を向けさせ、将来の成長機会を求めている。
生成AIの派生テーマともいえるデータセンター関連株に物色の矛先が向いた。米 $マイクロソフト (MSFT.US)$は、日本でAI向けデータセンターを拡充するため日本円にして約4400億円を投資する計画を発表した。そのインパクトは大きく、関連銘柄の株価を強く刺激する格好となった。 $さくらインターネット (3778.JP)$と$さくらケーシーエス (4761.JP)$が10日、ストップ高に買われる。両社はいずれもデータセンター分野に力を入れており、生成AI市場の急成長を背景にビジネスチャンス拡大が期待される状況にある。さらに、将来的な電力消費の増加を見込む買いで日本の電力株も軒並み急伸。
出所:MINKABU、Bloomberg、investing、トレーダーズ・ウェブ、ウエルスアドバイザー、ロイター
ーmoomooニュースSherry
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コメント
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Casablanca822 : マジですか。。。
中東戦リスクへの言及が見当たらないような。
よろぴこ : いや、大幅下落でしょ。中東情勢みたら、一目瞭然じゃん。いつもだいたい予想外れてる。
洋服 : 流石に中東情勢について書かないのはいかがなものかと…
コラムを発表した12日の夜でもかなり大きくニュースになってました。
執筆した時期はかなり前なのでしょうかね?
でしたら尚更情報の価値としては…
moomooニュース奈々 Casablanca822 : Casablanca822様毎度moomooをご利用いただきまして、誠にありがとうございます。ご意見ありがとうございます。ご指摘いただいたところについて原文に付け加えました。Moomooニュースは最速かつ客観的に事実を報道することで、ユーザーの皆様に最善なるニュースサービスを提供するよう努力していきます。今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。
moomooニュース奈々 洋服 : 洋服様毎度moomooをご利用いただきまして、誠にありがとうございます。ご意見ありがとうございます。ご指摘いただいたところについて原文に付け加えました。Moomooニュースは最速かつ客観的に事実を報道することで、ユーザーの皆様に最善なるニュースサービスを提供するよう努力していきます。今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。