テスラ、ピーク時から20％以上下落！株価の反発時がいつ到来？
米EV大手の $テスラ (TSLA.US)$はここ1ヶ月、株価の乱高下が続いている。先月決算発表後の失望売り、先週のブラックマンデー大暴落に加え、7月ピーク時の271ドルからすでに20％以上下落した。
同社株はいつ反発時を迎えるのか投資家が焦っている中、ウォール街の複数のアナリストは目標価格を更新した。
テスラの自動車販売台数は2四半期連続で減少し、市場需要の低迷と競争の激化を反映している。テスラの第1四半期の自動車販売台数は前年同期比8.5%減の38万6810台で、2020年第2四半期以来初めて減少した。第2四半期の減少幅を4.8%に縮小したが、粗利益率は引き続きマイナス成長だった。
中国市場における価格戦に直面しているテスラは、頻繁な値下げを余儀なくされた。生産コストの高止まりや販売額の減少などの要因で、自動車部門の粗利益率は2022年Q1の29.1%から2024年Q2の18%へと著しく低下しており、7年ぶりの低水準に落ち込んだ。さらに、第2四半期にテスラがアメリカのEV市場におけるシェアが49.7％に縮小し、初めて5割を切った。
だが、EV市場は成長を続けている。自動車市場全体で電気自動車のシェアが拡大している。自動車市場に加え、テスラはエネルギー生成と貯蔵の販売でも成果を上げ始めている。現在、自動車部門よりも粗利益率が高く、同社の利益成長の源となる可能性もある。
ロー・モーション社のEVデータ・アナリスト、チャールズ氏によると、世界のEV市場は全体として20％の成長を達成しているが、EV販売が少数の主要市場に集中しており、地域によって成長力には大きな違いがあるという。
2024年上半期の欧州の電気自動車市場は、世界の他の地域と比べてわずか1％の伸びと、世界平均の20％や中国の30％という驚異的な伸びを大きく下回った。欧州自動車工業会（ACEA）が発表した新車登録データによると、同地域におけるテスラの新車登録台数は前年同期比12％減少しており、6月時点で同社がEV市場に占める割合は10.8％と、年初の11.6％から低下している。米国で直面している状況と似ており、テスラのEV市場における優位性は徐々に薄くなっていることがうかがえる。
イーロン・マスクCEOは、苦境にある本業から投資家の目をそらすため、自律走行やAI関連ベンチャーの将来性を強調するようになっている。
電気自動車（EV）販売が減速する中でロボタクシーはテスラの今後の成長の可能性として注目されている。マスク氏はかねてより自動運転分野をテスラの成長源に位置づけるとしてきた。
だが、同社のAI企業としての価値を組み込んだ「ロボタクシー」の発表が予定していた8月を10月まで延期され、車両前面の重要なデザイン変更などにもう少し時間をかけるとした。 $ウーバー・テクノロジーズ (UBER.US)$ 、 $リフト (LYFT.US)$ 、BYDなどのライバルが自動運転タクシー分野で長足の進歩を遂げたことで、テスラは競争圧力に直面している。
その他、先月の決算説明会で同氏は、テスラは今年末までに欧州や中国などの市場でFSDを発売するための規制当局の認可を取得する可能性が高いと述べた。その能力を効果的に収益化することを投資家から強い期待が寄せている。
モルガン・スタンレーは $フォード・モーター (F.US)$に代わってテスラ株を自動車株「トップ・ピック」リストに追加し、同社株は40％以上の上昇余地があると見ており、目標価格を310ドルに設定した。
モルガン・スタンレーのアナリスト、アダム・ジョナス氏はテスラの企業価値の新興駆動力が強くなったと述べた。ジョナス氏は特に、ゼロエミッション自動車（ZEV）ポイント市場におけるテスラの潜在的かつ独占的地位と、成長し続ける経常サービス収入を強調した。テスラは資源、技術、人材、資本を自動車製造の分野から他の分野に積極的に移していると指摘した。
トゥルイスト証券は同社株を中立レーティングに据え置き、目標株価を215ドルとした。同行は、テスラの人工知能（AI）の取り組みが同社の株式価値にとって重要であることを強調している。
同行は自動車の販売台数が低迷すると予想しているが、エネルギー生産/貯蔵とOptimusへの期待も高まっている。Tristアナリストによると、テスラは10月10日のRobotaxi日までは「明確な株価の起爆剤」を持っていなかったが、同社の新型モデルであるロードスタースポーツカーや他のより経済的な新型車は将来的にはポイントになる可能性があるという。
RBCキャピタルはテスラの見通しを修正し、電気自動車メーカーとしての目標株価を若干引き下げる一方、強気のレーティングを維持した。自動車セクターに影響を及ぼしている広範な市場低迷を反映しているが、テスラはこの時期、潜在的に魅力的な投資先として注目されている。
一方で、ゴールドマン・サックスはテスラの目標価格を248ドルから230ドルに引き下げ、中立レーティングを維持した。
同行のアナリストはリサーチレポートで、テスラの自動車事業の基本粗利益率は予想を下回っており、販売価格/インセンティブ措置とコストは粗利益率のマイナス要因だと投資家に伝えた。同行はテスラを自動車自動運転技術のリーダーとして見ているが、条件付きの大規模な自動運転能力を実現するには2～3年かかると予想されている。
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出所：moomoo、Seeking Alpha、Investing
-moomooニュースVicky
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コメント
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Toshi03 : ひところ138ドルぐらいだったが、138ドルでも高いと思っていた。M7の足をひっぱり、どこかへ行けと言われていた。それがテスラの評価だと思う。EVへの期待バブルは消えてしまったのに、これを200ドルで買う心理が分からない。まあ、テスラはEVメーカーじゃないと言い訳しているが、どう見てもぼったくりEVメーカーにしか見えない。