「投資の神様」 バフェット氏のバークシャー株が新高値、時価総額1兆ドル突破！バフェット氏への最高の誕生日プレゼント！？

「投資の神様」ウォーレン・バフェット氏が率いる $バークシャー・ハサウェイ (BRK.A.US)$は28日、1兆ドル突破し、時価総額1兆ドルを達成する世界9番目の企業になった。バークシャーの時価総額は今年2,180億ドル以上増加し、この増加額は $アメリカン・エキスプレス (AXP.US)$、 $マクドナルド (MCD.US)$、 $シスコシステムズ (CSCO.US)$、 $ウェルズ・ファーゴ (WFC.US)$などの時価総額を上回っている。また、8月30日はバフェット氏の誕生日であり、バークシャー時価総額1兆ドルの達成は、バフェット氏にとって最高の誕生日プレゼントとなるだろう。

このマイルストーンをすでに達成した、または一時的に達成した他の8社には、米国株のハイテク7社である $エヌビディア (NVDA.US)$、 $マイクロソフト (MSFT.US)$、 $アップル (AAPL.US)$、 $アマゾン･ドットコム (AMZN.US)$、 $メタ・プラットフォームズ (META.US)$、 $アルファベット クラスC (GOOG.US)$、 $テスラ (TSLA.US)$が含まれている。また、サウジアラビア国営の石油大手サウジアラムコも含まれている。

バークシャーは、多角的な事業、戦略的な株式投資、そして多額の現金保有という独特の組み合わせを提供している。同社資産の88%は株式（非公開企業および上場企業）に投資しており、公開株と未公開株の両方の保有を含めて100以上のポジションを持つ、高度に分散されたポートフォリオを構築している。上場企業の中では、アップルだけがバークシャーの純資産総額の5％以上を占めている。

バークシャーの高パフォーマンスの一因は、人気銘柄への投資にある。エネルギー分野では、バークシャーは $オクシデンタル・ペトロリアム (OXY.US)$の大量の株式を保有している。金融サービス分野では、 $チャブ (CB.US)$、 $アメリカン・エキスプレス (AXP.US)$、 $ビザ クラスA (V.US)$、 $バンク・オブ・アメリカ (BAC.US)$、 $シティグループ (C.US)$の大量の株式を保有している。最近、2024年6月末時点の保有銘柄リストを開示した。Appleとバンク・オブ・アメリカの持株を大量に減らした一方、今年の急落した化粧品小売り株 $アルタ (ULTA.US)$を69万株新規に取得した。

テクノロジー株の乱高下が長く続いた後、一部の投資家が投資トレードの切り替えを選択した。さらに、先週金曜日にパウエルFRB議長が9月利下げを示唆したことで、一部の資金のリスク許容度が高まり、現在の米国株式市場はバリュー株、小型株などの方向に重心を移し始めている。

バークシャー・ハサウェイは、その巨大な規模と広範な投資ポートフォリオを通じて保険、エネルギー、製造、消費など幅広い業種を網羅している。また、同社は堅実な財務実績を持ち、株主還元を重視しているため、米国株市場でのバリュー株の代表格と見なされている。バークシャーは、S&P500バリュー指数ETF-iShares（ $iShares S&P 500 Value ETF (IVE.US)$）およびラッセル1000バリュー指数ETF-iShares（ $Ishares Russell 1000 Value Etf (IWD.US)$）の最大構成銘柄であり、これらのバリュー型ETFはバークシャー株とよく似た動きをしている。

そのため、最近のバリュー株の上昇は、バークシャー株が連騰し過去最高値を更新している主な要因の一つと見なされている。

バークシャー・ハサウェイは単なる株式ではなく、保険、エネルギー、運輸、製造、小売、テクノロジーなど、さまざまな分野にまたがる事業のコングロマリットである。この多様化とバフェット氏のバリュー投資の原則が相まって、同社は経済的な荒波を乗り切り、チャンスが訪れたときにそれを最大限に生かすことができる。また、バークシャーの子会社には、Geico、BNSF Railway、Dairy Queen、Duracell、およびFruit of the Loomといった有名な企業が含まれている。これらの事業は安定したキャッシュフローを生み出し、バークシャーに他の企業への投資や自社株買いに必要な資金を提供している。

バークシャーの重要な強みのひとつは、巨額の現金準備にある。同社が保有する現金と米国債は、2024年第2四半期に過去最高の2769億ドルに達した。この現金の山は、経済の不確実性から身を守るための防御手段であると同時に、日和見的な買収のための戦力としても機能する。この戦略は2008年の金融危機の際に特に効果的で、バークシャーはゴールドマン・サックスなどの企業への注目度の高い投資を行い、同社に数十億ドルの利益をもたらした。

バークシャーの長期にわたるパフォーマンスは、その卓越したバリュー・プロポジションを裏付けている。1965年以来、同社の1株当たりの市場価値は年率19.8％で成長しており、S&P 500種株価指数の9.9%（配当込み）を大幅に上回っている。今年に入ってからも、バークシャーの株価は27％の上昇を記録しており、S&P500の17.8％の上昇を大きく上回っている。さらに、Appleなどの主要保有株の売却と、バフェット氏が現在の株価バリュエーション（特に米国）に対して慎重な姿勢をとっていることを考えると、この市場を打ち負かすパフォーマンスは特に注目に値する。