時価総額「王座戦」、エヌビディア、アップル、ＭＳ 世界で初めて4兆ドルを突破するのは？
$テスラ (TSLA.US)$株は決算発表後22％急騰、25日の $Nasdaq Composite Index (.IXIC.US)$が一時過去最高値を更新し、7週連続の上昇を記録した。「AIの王者」 $エヌビディア (NVDA.US)$も史上最高値を更新し、時価総額は3.47兆ドル、首位のアップル（3.52兆）に迫った。
エヌビディアは6月18日に時価総額で初めて $マイクロソフト (MSFT.US)$を抜き、世界首位になった。日経新聞によると、時価総額首位になった後、エヌビディアは調整局面に入り、 $アップル (AAPL.US)$やマイクロソフトと競る水準で推移していた。同社の株価は10月に入ってから再び上昇し始め、最高値を更新している。S＆P500種株価指数はマイクロソフト、アップル、エヌビディアの3社が時価総額全体の5分の1を占める。
ウェドブッシュ証券によると、人工知能（AI）への投資において先頭を走っているのはアップル、エヌビディア、マイクロソフトの3社となっており、今後6～9ヵ月で「マグ7」のいずれかが時価総額4兆ドルの大台に乗せた可能性が高いと予想している。時価総額「王座戦」、エヌビディア、アップル、ＭＳ、世界で初めて4兆ドルを突破するのは？
ウェドブッシュ証券のシニア株式アナリスト、ダニエル・アイブズ氏によると、アップルは2025年に時価総額が4兆ドルに達する最初の企業になる見込みで、次はエヌビディアだ。
ウェドブッシュ証券は、アップルの「反対派」たちが、20億台を超えるiOSデバイスのインストールベースを見落とし、その中には約3億台のiPhoneがアップグレードの機会を迎えていると指摘した。また、同社サービス事業は2兆ドルの価値があり、消費者向け人工知能（AI）も同社のエコシステムを経由しなければならないという事実を無視していると主張している。
さらに、ウェドブッシュは人工知能（AI）によるアップグレードサイクルによって、2025年のiPhone販売台数が2.4億台を超え、これが同社の歴史上最高のiPhone販売年になる可能性があると付け加えた。また、iOS18.2の更新にも注目し、次のオペレーティングシステムの更新がこの巨大企業の新たな時代の幕開けとなると述べた
現地10月28日、アップルは市場の期待に沿い、「M4」チップと独自生成AIの「アップルインテリジェンス（Apple Intelligence）」機能を搭載する「iMac（アイマック）」を発表した。価格は1299ドル（約19.9万円）からで、日本では19.88万から。Apple Intelligence機能は、ハードウェアのデバイス構成要件を満たしたiPhone、iPad、Macで利用可能で、SiriとChatGPTの統合や画像生成など、次のAI機能のバッチは12月にリリースされる予定。
また、アップルは「iOS 18.1」と「iPadOS 18.1」を発表し、設定要件を満たすユーザーはAI機能の第一弾を体験できる。これらの機能は6月の世界開発者会議（WWDC）で初めて言及された。AI機能”第一弾”のハイライトには、文章の要約や編集に使うライティングツール、ビジュアルが新しくなったデジタルアシスタント「Siri（シリ）」のインターフェース、コンテンツ要約機能が含まれる。
一部のアナリストは、最初のアップルAI機能がスマホの買い替え需要を喚起しにくいかもしれないが、最新の開発者向けベータ版に含まれる次のAI機能はWWDCでの説明とより一致し、ユーザーをより興奮させる可能性がある。
バンク・オブ・アメリカのアナリストは、Apple IntelligenceのAI機能は段階的に展開されることから、初回のAI機能はやや期待外れで、スマホ買い替え需要を喚起は後続のAI機能アップデートで顕著になる可能性がある。
12月にリリースされる見込みの新しいAI機能はさらに期待され、SiriとChatGPTの統合、グーグルなどの競合他社と比較して画像生成ツールを推進することが発表予定。
アップルは現地10月31日引け後に2024年第4四半期決算を発表する予定。アナリストの平均予想は、同社第4四半期の売上高は前年同期比3.2%増加の844億ドルとなる見込みで、iPhone販売台数は2四半期連続の減少から増加に転じると予想されている。
アナリストによると、初回のAI機能のリリースはアップルにとって重要なマイルストーンであり、先月発売されたiPhone 16シリーズの新機種の売上を押し上げるとともに、アップルのAI戦略に対するウォール街金融機関の疑問に答えるという意味でも重要だという。第4四半期決算を控え、ゴールドマンサックスは、業績がコンセンサス予想を大きく上回るだろうと楽観視している。
アップル幹部はその前、人工知能（AI）はiPhone需要を喚起できると指摘し、同社の第4四半期の売上高成長率は第3四半期とほぼ同水準になる見込みで、サービス収入は2桁の伸び率を記録すると予想している。
ウェドブッシュは、2025年エヌビディアがアップルに続いて時価総額「4兆ドルクラブ」に入ると予想している。
今年に入ってから、エヌビディアの株価は184％近く急騰した。このうち10月の上昇率は約16％。オープンAIが66億ドルの資金調達を完了したとの発表後、その上昇はさらに加速した。
エヌビディアの上昇し続けた株価とバリュエーションについては、投資家には意見の分かれる場面があった。2026年エヌビディアの予想PERは約35倍で、機関投資家は同社の合理的なレンジを一般的に30倍～40倍と見ている。
AJベルの投資ディレクター、ラス・モールド氏は「ますます多くの企業が日常業務でAIを採用する中、エヌビディアのチップへの需要は依然として強い。米景気後退を回避する限り、企業はAI機能に多額の投資を続け、エヌビディアに強力な成長動力をもたらすだろう」と述べた。
Semiconductor Intelligenceによると、2024年の世界AI IC市場は1100億ドルに達すると予想され、エヌビディアが960億ドルの売上高と市場シェア87％で主導的地位を占めている。
マイクロソフトは現地10月30日引け後にFY25Q1決算を発表する予定。市場コンセンサスでは、売上高は645.6億ドル、1株当たり利益（EPS）は3.10ドル。
アナリストのマイクロソフトに対する見方はさまざまだが、AI分野での成長潜在力についてはおおむね強気だ。投資銀行TD Cowenは同社の目標株価を495ドルを維持している。同機関は、決算が予想をやや上回ると予想している。
TD Cowenによると、マイクロソフトのクラウドサービスAzureは約33％の成長を達成する可能性が高い。
また、モルガン・スタンレーのリサーチレポートによると、マイクロソフトの「AIの収益化」に関する中期的な見通しが過小評価されていると指摘され、今年マイクロソフトの資本支出におけるAI収入は58億～96億ドルと期待されている。
出所：SeekingAlpha、moomoo、Bloomberg、TheFly、日本経済新聞、DowJones
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ーmoomooニュースZoe
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