米国市場の展望：米CPIとFOMC待ちで変わらず　ダウ平均は72ドル安でスタート

Moomooユーザーの皆様、こんばんは！今晩のＮＹ株の読み筋です。

市場概況
米国市場スタート、優良株で構成するダウ工業株30種平均は72.33ドル安の38795.71ドル、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数が32.11ポイント安の17160.42で始まった。米国大型株である500社の銘柄で構成するS＆P500種平均は7.79ポイント安の5353.00。

【プレビュー】米5月CPIが減速予想、再び緩和傾向に戻っているか？「発表後の大波乱に備え」とJPモルガン
米労働統計局が6月12日水曜日の21時30分（日本時間）に米5月消費者物価指数（CPI）を発表する予定。

ドット・プロット
●市場が明日のダブルパンチ(米CPIとFOMC会議)に注目している一方で、一部の債券トレーダーはすでに来年に目を向けている。
●粘り強いインフレが2024年までの長期金利上昇の見通しを高めているため、債券市場では2025年以降をどう見通すかが大きな課題となっており、FRBの金利予測（ドット・プロットとして知られる）に注目が集まっている。

エヌビディアなし？ アップルのLLMは、「自社製チップ」のサーバーで稼働予定
●アップル・インテリジェンス・システムは、エヌビディアのチップに依存せず、 $アップル(AAPL.US)$ 自社製チップのみを使用する特別なデータセンター、「プライベート・クラウド・コンピューティング」と呼ばれる新技術を使用する予定だ。
●WWDCで講演したアップルのソフトウェアエンジニアリング担当上級副社長Craig Federighi氏によると、アップルのAIシステムは、一部エッジ・コンピューティングによって実現されるという。

台湾TSMCの顧客トップ10一覧！AI追い風に上場来高値を更新
$タイワン・セミコンダクター・マニュファクチャリング(TSM.US)$ は $エヌビディア(NVDA.US)$ 、 $クアルコム(QCOM.US)$ 、 $ブロードコム(AVGO.US)$ などの大手チップ設計会社の受注先で、世界最先端のチップを製造するファウンドリとして業界1位のシェアを持っている。

原油、急騰を維持
●原油は、市場の見通しを示すOPEC報告書を前に、3月以来の急騰を維持した。
●原油は月曜日、5月上旬以来の大幅下落を記録した後、トレーダーが再び原油を買い戻したため、急騰した。
●OPEC報告書に続き、火曜日には米国の短期エネルギー見通し、水曜日には国際エネルギー機関（IEA）の月次報告書が発表される。

欧州の懸念
●政治リスクの高まりが週明けの欧州市場を揺るがした後、火曜日は当初、欧州市場に落ち着きが戻ったかに見えた。
●しかし、一日を通して状況は一転し、株価は下落、フランス国債は圧力を受け続け、ドイツ国債に対する10年物スプレッドは10月以来の高水準に達した。