任天堂、スイッチ後継機の新情報出る?今期は販売減速で大幅減収減益へ【決算プレビュー】
● $任天堂(7974.JP$は8月2日大引け後に2025年3月期第1四半期連結決算(1Q)を発表する。
●市場予想(ブルームバーグコンセンサス)では、1Q連結売上高は前年同期比32%減の3142億円、1株あたり利益(EPS)は55.2%減の69円65銭を見込む。
●主力のニンテンドースイッチは「ファミコン」超えとなる販売期間が最長の据え置き型ゲーム機となった。
●任天堂の古川俊太郎社長はスイッチの後継機について「25年3月期中(今期中)にアナウンスする」としており、決算発表時に新たな情報の発信があるか注目される。
●アナリスト24人による評価では、45.46%が強気、9.09%がやや強気、36.36%が中立、9.09%が弱気で、総合評価は「やや強気」となっている。平均目標株価は8879.24円で、7月30日終値8348円を約6.4%上回る水準。レンジは6100~1万700円。
●市場予想(ブルームバーグコンセンサス)では、1Q連結売上高は前年同期比32%減の3142億円、1株あたり利益(EPS)は55.2%減の69円65銭を見込む。
●主力のニンテンドースイッチは「ファミコン」超えとなる販売期間が最長の据え置き型ゲーム機となった。
●任天堂の古川俊太郎社長はスイッチの後継機について「25年3月期中(今期中)にアナウンスする」としており、決算発表時に新たな情報の発信があるか注目される。
●アナリスト24人による評価では、45.46%が強気、9.09%がやや強気、36.36%が中立、9.09%が弱気で、総合評価は「やや強気」となっている。平均目標株価は8879.24円で、7月30日終値8348円を約6.4%上回る水準。レンジは6100~1万700円。
今期業績について会社側は大幅な減収減益を見込む。今期連結売上高は前期比19.3%減の1兆3500億円、営業利益は24.4%減の4000億円、純利益は38.9%減の3000億円となる見通しだ。主力ゲーム機ニンテンドースイッチは今年3月に発売8年目に入った。今期のハードウェア販売は前期比14%減、ソフトウェアの販売は17.4%減に急減速する予想で、厳しい1年となりそうだ。また、任天堂は海外売上高比率が約8割と高く、為替変動の影響を受けやすい。前期は円安により為替差益が600億円以上にも上り、純利益は過去最高を更新した。一方、今期1Q期間中は円安が進行したが、7月以降は急激な円高トレンドに転じている。会社側の期末想定為替レートは140円。足元の為替水準ではまだ差益分の上乗せが想定されるが、円高が進めば期初の上振れ期待が剥落する可能性がある。
▼任天堂の想定為替レート(表:任天堂IR資料、以下同)
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▼スイッチはハード・ソフトともに減速が顕著に
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今年7月にスイッチの販売期間が「ファミリーコンピュータ」を上回り、最長の主力ゲーム機となった。待望の後継機について、古川俊太郎社長は「25年3月期中にアナウンスする」と5月の決算発表時にコメントしている。アナウンスから発売までの期間も見当がつきにくく、様々な憶測が飛び交う。業界では、初期在庫の確保といった転売対策に時間をかけるとすれば「25年夏から年末以降」の発売の可能性があるとの見方も出ている。株価も後継機の販売計画の進捗状況により左右されそうだ。
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後継機はニンテンドーアカウントシステムが継承されるとの前提から、ソフトの互換性は引き継がれるとみられている。また、ゲームカードの読み出しの高速化やストレージ容量の増加も想定される。日本経済新聞は2月26日段階の記事で、ディスプレイはスイッチ(標準モデルは6.2インチ)を超える大画面を採用し、より高精細な画質のゲームに対応できるようになるとした。市場の期待が膨らむ一方で、初代スイッチが累計販売が1億4000万台を超えるヒットとなったため、その反動を懸念する声も出ている。株価にはすでに高い期待が織り込まれているとみられることから外資証券は、株価推移については「現株価からの大きなアップサイドを正当化するのは困難」であり、「さらなる上値は追いにくいと考える」とリポートでコメントしている。
任天堂は自社で工場を持たず、ゲーム専用機や周辺機器等の主要製品の生産を外部の生産パートナーに委託する「ファブレス」型の生産体制を採用している。17年3月のスイッチ発売の際には、出荷量が需要に追い付かず品薄が続き、転売も広く行われた。今回も同様のトラブルが起きないか注視される。また、新たな部品や技術の採用についても関心が高い。精密に画像が作りこまれた対応した新型ゲーム機をリリースするとすれば、エヌビディアのAIグラフィックス技術「DLSS(ディープラーニングスーパーサンプリング)」が必要となるという。任天堂の主なサプライヤーとしては、 $ホシデン(6804.JP$、 $ミネベアミツミ(6479.JP$、 $メガチップス(6875.JP$、 $丸文(7537.JP$、 $ローム(6963.JP$、 $エヌビディア(NVDA.US$などが挙げられる。
前期に大ヒットしたスーパーマリオの映画をはじめ、消費者とコンテンツの接点を増やす目的の映画公開などを含めた知的財産(IP)戦略は奏功している。「ゼルダの伝説」の実写映画化も発表しており、マリオの新たなアニメ映画も26年4月に公開される予定だ。映画以外にも、テーマパーク参画も好調。25年中には米国でニューヨークに次いで2店舗目となるグッズ店をサンフランシスコに開く。
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ーmoomooニュースKathy
出所:Bloomberg、日本経済新聞、、任天堂HP資料、moomoo
出所:Bloomberg、日本経済新聞、、任天堂HP資料、moomoo
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