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【決算プレビュー】三菱UFJ、1Qはロケットスタート!?金利上昇が2期連続最高益への起爆剤に

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moomooニュース日本株 コラムを発表しました · 07/26 03:01
$三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306.JP)$(MUFG)は8月1日に2025年3月期第1四半期(4-6月)決算を発表予定。
●2025年3月期の業績目標は、業務純益が前期比5.8%増の1兆8437億円、経常利益が1.0%増の2兆1500億円、純利益が微増の1兆5000億円で、2期連続の過去最高益を見込んでいる
日銀がマイナス金利を解除した3月前後から金利水準が上昇傾向にあり、グループの中核である銀行業の業績を押し上げたとみられる
●グループ内の銀行・証券間での不適切な顧客情報の共有や、銀行員によるTOB情報の漏えい疑惑など不祥事が相次ぎ発覚。これまでの株価や業績への影響はさほど大きくないが、海外の大口を中心にコーポレートガバナンスに敏感な投資家もおり、今後影響が出る可能性もある。
●アナリスト11人による評価では、強気が36.36%、やや強気が54.54%、中立が9.09%で、総合評価は「やや強気」となっている。平均の目標株価は1910.00円で、26日終値対比で13.3%上回っている。
【決算プレビュー】三菱UFJ、1Qはロケットスタート!?金利上昇が2期連続最高益への起爆剤に
新中期経営計画の初年度の初の業績発表
2期連続での最高益を目指す今期は、26年度までの新中期経営計画の初年度にも当たる。第1四半期が好業績でスタートダッシュできれば、今期だけでなく今後3年間の中計にも弾みがつくという意味がある。
なお、中計では、ROE(自己資本利益率)が9%程度の目標を掲げており、達成のための指標として営業純益2.1兆円以上(24年3月期は1兆8429億円、25年3月期目標は1兆9500億円)、純利益1.6兆円以上(24年3月期は1兆4908億円、25年3月期目標は1.5兆円)と設定。26年度まで業績は右肩上がりと想定している。
金利上昇が強力な追い風に
右肩上がりの業績を計画する三菱UFJにとって強力な追い風になりそうなのが、金利水準の上昇だ。徐々に比率は下がっているとはいえ、三菱UFJにとっていまだに純利益の5割以上を占めているのが銀行だ。
▲三菱UFJの24年3月期の事業別純利益の比率
▲三菱UFJの24年3月期の事業別純利益の比率
グループの中核企業である三菱UFJ銀行と三菱UFJ信託銀行にとって、金利水準の上昇に伴う利ざやの増加は、業績を押し上げる大きな要因となる。三菱UFJでは、政策金利と市場金利が0.15%上昇してその後据え置かれた場合、収益は1年目に850億円、2年目に1200億円、3年目に1500億円のプラスの効果が出るとみている。
▲10年国債の利回りの推移
▲10年国債の利回りの推移
10年国債の利回りは、日銀がマイナス金利を解除した3月以降、上昇傾向にあり、市場金利は全体的に上昇している。第1四半期は日銀の政策変更のプラス効果が大きく働くとみられる。
アセマネ事業の成長にも注目
26年度までの新中計では、成長戦略の一つに「資産運用立国実現への貢献」を掲げており、三菱UFJアセットマネジメントが中心に担う。三菱UFJは24年1月、資産運用(アセットマネジメント)事業を銀行、信託、証券に次ぐ「第4の柱としてのポジションを確立」することを目指す「資産運用ビジネス戦略」を発表。4月にグループの組織体制を変更し、三菱UFJアセットマネジメントを三菱UFJ信託銀行の傘下から、三菱UFJ(MUFG)に直接ぶら下がる形とした
日本経済新聞によると、三菱UFJアセットマネジメントは、国内公募の追加型株式投資信託(ETFを除く)の資金流入額で、6月まで13カ月連続で首位を走っている。新NISA枠による投資先として話題を集めている「オルカン」こと「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」が資金流入を牽引している。
三菱UFJアセットマネジメントはアジア事業と並んで三菱UFJの成長戦略の中心ともいえるだけに、業績がどれだけ伸びるか注目される。
不祥事の影響にも要注意
グループの三菱UFJ銀行と証券会社2が顧客企業の非公開情報を無断で共有していたなどとして、6月24日に金融庁から業務改善命令を受けた。7月19日に三菱UFJなどは業務改善計画や報告書を提出した。
さらに7月9日には、三菱UFJ銀行の行員がTOB情報を親族らに伝えていた疑いで、証券取引等監視委員会から金融商品取引法の疑いで調査を受けていることが明らかになった。
相次ぐ不祥事の発覚にもかかわらず、今のところ株価は大きな影響は受けていない。とはいえ、傘下の証券会社が引き受け業務の主幹事を外されることなどへの業績への影響は「数十億円」の見通しといい、7月の円建て債券の引き受け主幹事で初めて5大証券の地位を失う見通しとなる(25日付ブルームバーグ)など、業務への影響も出ている。また、6月27日に開催された株主総会では、亀澤宏規社長の取締役再任への賛成比率は前年の75.94%から10ポイント以上低い64.58%にとどまった。特に海外の大口にはコーポレートガバナンス問題に敏感な投資家もおり、動向を注視する必要があるだろう。
▲証券会社による三菱UFJの直近の主なレーティング
▲証券会社による三菱UFJの直近の主なレーティング
ーmoomooニュースMark
出所:三菱UFJのHP、日本経済新聞、Bloomberg
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