【朝イチ報】NYダウ・S＆P500最高値、米経済ソフトランディング期待で　エヌビディアやＡＭＤなど半導体株急騰

19日の米株式相場は上昇。ダウ工業株30種平均は3日ぶり反発、S&P500種指数とナスダック総合指数は反発した。投資家が前日の米連邦準備制度理事会（FRB）による利下げを消化し、ハイテク株と一般消費財株に資金を戻した。「マグニフィセント・セブン（テック大手7社）」の株価は全て上昇。ダウ平均とS&P500種指数は終値ベースで最高値を更新した。２０日の東京株式市場はリスク選好の地合いが続き、日経平均株価は大幅続伸する可能性が高そうだ。

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ダウ平均は最高値更新 前日の大幅利下げを再評価する動き ソフトランディングへの期待＝米国株概況
１９日のＮＹ株式市場でダウ平均、ナスダックとも大幅高となり、ダウ平均は最高値を更新した。市場は前日のＦＲＢの大幅利下げを再評価する動きが出ている。前日はパウエル議長が利下げを急がない姿勢を強調したことから、米株式市場も上値を抑えられていたが、大規模な利下げが米経済を景気後退から守るというソフトランディングへの楽観的な期待に繋がっているようだ。
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エヌビディアなど半導体関連株が急騰、過去の利下げ後の平均上昇率は？
投資家は連邦準備制度理事会（FRB）による50ベーシスポイントの金利引き下げの動きと、それがテクノロジー株に今後与える潜在的な影響を織り込もうとしている。
●19日は、 $エヌビディア (NVDA.US)$（3.97％上昇）のほか $アドバンスト・マイクロ・デバイシズ (AMD.US)$（5.70％）、 $台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング (TSM.US)$ （5.34％）、 $マーベル・テクノロジー・グループ (MRVL.US)$（4.65％）などが大きく上昇。
●歴史的に、エヌビディアの株価は利下げ発表後に好調な動きを見せてきた。ダウ・ジョーンズ・マーケット・データによると、利下げ後の同社の平均株価上昇率は1か月で6.9%、3か月で16.6%、6か月で16.7%、12か月で20.7%となっている。しかし、FRB の 2007 年 9 月の発表から 1 年後に 68.9% 下落したように、最初の利下げから 1 年後に大きく下落する可能性もある。
● $PHLX Semiconductor Index (.SOX.US)$は、金利引き下げ後の数か月で全体的に平均して上昇している。ダウ・ジョーンズ・マーケット・データにによると、同指数は1か月後に平均1.6%、3か月後に平均5.6%、6か月後に平均4.2%、12か月後に平均11.2%上昇している。

アップル、アイフォーンのＯＳ開放でＥＵから制裁の警告を受ける見通し
$アップル (AAPL.US)$は厳重に保護されているアイフォーンのオペレーティングシステム（ＯＳ）を他社にも開放しなければ、ＥＵから多額の罰金が科される可能性があると警告を受ける見通しだと伝わった。ブルームバーグが関係者の話として伝えた。

BTC大幅反発、200DMA試す、FRBの大幅利下げで買い安心感
暗号通貨の $ビットコイン (BTC.CC)$（BTC）は反発し、63509ドルまで上昇し、重要な節目200日移動平均水準63914ドルも視野に入った。連邦準備制度理事会（FRB）が17日から18日に開催した連邦公開市場委員会（FOMC）で50ベーシスポイント（BPS）の利下げに踏み切ったことで金利先安観に買いが加速した。

ナイキが時間外で急伸、新CEOにベテラン元幹部呼び戻す
米スポーツ用品大手 $ナイキ クラスB (NKE.US)$のジョン・ドナホー最高経営責任者（CEO）が来年1月に同社を去る。後任として、ナイキ幹部を長年務めたエリオット・ヒル氏が10月14日付でCEOに就任する。この発表を好感し、19日の米株市場引け後の時間外取引で同社株は急伸している。

フェデックス、6-8月期は減収減益 通期見通し下方修正
米宅配・航空貨物大手 $フェデックス (FDX.US)$が19日発表した6-8月期（第1四半期）決算は減収減益に沈み、通期見通しを下方修正した。速達サービスへの需要が減退した一方、輸送日数に余裕のあるサービスへの需要が増加した。イールド（貨物1個あたりの売上高）が伸び悩んだことも響いた。

USスチールCEO、日本製鉄による買収の承認獲得に自信
米大手鉄鋼メーカーのUSスチールのデビッド・ブリット最高経営責任者（CEO）は、日本製鉄による141億ドル（約2兆円）での買収計画について、規制当局の承認を得られるとの自信を示した。政界指導者らは買収を阻止すると公言している。

“悪夢”再来か！日銀会合で二番底？年内利上げへタカ派色強まれば市場に大きなインパクト【日銀会合プレビュー】
「令和のブラックマンデー」を招いた7月会合以来となる日銀金融政策決定会合が、19～20日に開かれる。20日昼頃に決定内容を発表し、午後に植田和男総裁の記者会見が行われる予定。