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来週の決算·経済カレンダー(8/5~8/9)米経済の暗雲、ハイテク株の試練!米景気動向と円高の行方を見極め

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moomooニュース米国株 コラムを発表しました · 4 時間前
来週のポイント
来週の日本株は、神経質な値動きになりそうだ。米景気懸念に加え、為替の円高基調が継続すれば、投資家心理の重しになりやすい。市場では「中銀会合を通過し、米決算も大手は一巡した。イベントに乏しい中、為替動向をみながらボラティリティの高い週になりそうだ」との声が聞かれる。一方、日経平均は最高値から10%超下落し、割安感も意識されてきている。年初からの上昇相場で買い遅れた投資家には絶好の押し目との声もあり、中長期投資家によるマネー流入への期待もある。
経済指標について、国内では8日に日銀が利上げを決定した7月の金融政策決定会合における「主な意見」を公表する。主な意見で市場のタカ派的な受け止めに修正がかかれば、相場を押し上げる可能性がある。米国では、5日に7月ISM非製造業景況指数、8日に新規失業保険申請件数が発表され、景気の現状を確認することになる。ISM非製造業の市場予想は51.3と6月の48.8から好不況の基準値である50を回復する見込み。米景気への先行きに懸念がある中、ISM非製造業が予想を上回れば景気減速への懸念が和らぎ、株価下げ止まりにつながる。一方で、下回ればセンチメントの悪化につながるだろう。
来週は引き続き決算発表が多い。国内外でも寄与度の高い企業が決算を発表するため個別物色が強まりそう。国内では、 $ソフトバンクグループ(9984.JP)$ $レーザーテック(6920.JP)$ $日本電信電話(9432.JP)$ $東京エレクトロン(8035.JP)$の決算発表が予定されている。米国では、年初来約140%上昇し、はるかにエヌビディアや他のAI関連銘柄を上回っっている $スーパー マイクロ コンピューター(SMCI.US)$は8月6日引け後に決算を発表する予定。市場予想では、スーパー・マイクロ2024Q4の売上高は前年比142.27%増の52.93億ドル、1株当たり利益は同128.31%増の7.83ドルになる。最近の米国株は、「マグ7」の決算報告や相次ぐ主要経済指標の発表でボラが大きくなっており、投資家は今回のスーパー・マイクロの決算報告が、足元の厳しい相場で足場を固めることができるかどうかに注目している。
来週のドル円は、足もとで急速に進んでいる円高・ドル安の落ち着きどころを探る展開となりそうだ。日銀の年内追加利上げと米FRBの9月利下げといった日米金融政策の方向性の違いから、金利差縮小の思惑が円高を促している側面があり、日銀会合の主な意見などを通じて日銀のスタンスを見極めたいという。さらに、米景気の急減速や中東情勢への懸念などを背景に世界的な株安が続けば、投資家心理が一段と悪化し、リスク回避の円買いが続きやすいだろう。半面、急速に円高が進んだ後で、金融市場全体が落ち着けば円が売り戻される可能性もある。
来週の決算·経済カレンダー(8/5~8/9)米経済の暗雲、ハイテク株の試練!米景気動向と円高の行方を見極め
今週の相場ポイント
1.日経平均は大幅続落、4桁下落が3週続く!ドル円は147円台まで下落
2.米利下げ視野で、米株市場に訪れた転換期!セクター・ローテーションが進行中
3.米雇用統計が景気後退の警鐘を鳴らす!市場全体を包む雰囲気が変わり始める
4.エヌビディアの「ジェットコースター」相場、「キャピトル・ヒルの投資の神様」、再び神の一手
5.多くの米ハイテク株、決算発表で急落!AI投資への疑念広がる
日経平均は前週末比1757.71円(4.67%)安の3万5909.70円と、3週連続で大幅に下落し、今年1月の水準まであっという間に逆戻りした。特に、8月に入ってからの2日間で約3200円の下げを演じた。日銀のタカ派転換への懸念、それによる「円高加速」米経済の悪化不安を背景に、日経平均は史上2番目の大幅な下げを2日に記録した。日銀は今回の会合で利上げを決定、植田総裁が追加利上げを示唆するなどタカ派的な姿勢を示した。一方、米景気の先行き不透明感から9月利上げの可能性が高まった。
決算期の到来とともにAI熱が冷め、テクノロジー株が激しく売られる中、資金は低バリエーションのセクターに流れ込み、米株市場で大きなセクター・ローテーションが進行中。一方、景気や金利の影響を受けやすい小型株、不動産株、工業株などの景気循環セクターが追い上げを見せた。7月以来、 $S&P 500 Index(.SPX.US)$は累計0.25%下落、ハイテク株を代表とする $Nasdaq Composite Index(.IXIC.US)$は累計3%下落している。一方、ダウ平均とS&P500均等ウェイト指数は、7月で上昇の波に乗っていた。バリュー株を代表とする $NYダウ(.DJI.US)$は累計3%超上昇、小型株の代表として $Russell 2000 Index(.RUT.US)$も7%近く上昇。
今週多くの景気指標は米経済の先行き不透明感を示している最も注目される7月米雇用統計で米非農業部門雇用者(4月以来の最小の伸び)失業率(2021年10月以来の高値)平均時給がいずれも市場予想よりも弱い結果となった。ADP雇用統計は12.2万人増と、伸びは1月来で最低となった。6月のJOLT求人件数は5月から減少。7月ISM製造業景気指数も下振れ、46.8と6月の48.5から低下し、好不況の分かれ目となる50を4カ月連続で下回った。7月ISM製造業景況指数の雇用は43.4と、6月に続き2カ月連続で50割れと活動縮小となった。週間の新規失業保険申請件数は予想を上回り昨年8月以来約1年ぶりの高い水準に悪化している。これら景気指標の悪化を受け、これまで米経済のソフトランディングに楽観的だった投資家が景気後退を警戒し始めた。米長期金利も急低下し約半年ぶりに4%台を下回った。米金利低下を背景にドル売り・円買いの動きが進んでいる。
今週 $エヌビディア(NVDA.US)$の株価は「ジェットコースター」相場と言える。 火曜日に7%以上下落し、3ヶ月以上ぶりの下げとなり、1930億ドルの時価総額が消失した。水曜日に、「キャピトル・ヒルの投資の神様」ペロシ氏が、エヌビディアを買い増しという最新の取引情報を公開したこと、AMDとサムスン電子チップ大手2社の好決算モルガンSがエヌビディアを「トップ・ピック」に再選定パウエル議長の「9月利下げ」言及などを受け、エヌビディアは約13%上昇、時価総額は3290億ドル増え、1営業日としては過去最大。しかし、木曜日、労働市場の悪化兆候が示され、リセッション懸念が強まったため、6%超下落
今週、米超大型ハイテク7社、エヌビディアを除いて決算が出そろった。グーグルの親会社 $アルファベット A(GOOGL.US)$ $テスラ(TSLA.US)$ $マイクロソフト(MSFT.US)$ $アマゾン ドット コム(AMZN.US)$はいずれも決算発表後に株価が下落した。アマゾンは時間外で一時8%超安、当四半期の利益とクラウド・コンピューティングの売上高は予想を上回ったものの、同社の次四半期の業績見通しは投資家の期待を大きく裏切り、AIへの巨額投資が果たして見合ったリターンを生むのかどうか、疑念を抱かせるものとなった。マイクロソフトは時間外で一時6%安、全体的な売上高と利益の伸びは予想を上回ったものの、AI戦略の中核であるAzureクラウド事業の収益の伸びは予想を下回った。これがAIの商業化の見通しに対する市場の懸念を引き起こしている。
一方、 $メタ プラットフォームズ A(META.US)$はEPSが市場予想を上回ったの他、広告事業への応用などAI投資の成果が見え始め、第3四半期の売上高も予想を上回る見通しを示し、さらに、当四半期の設備投資額が予想を下回り、通期の設備投資額のレンジ上限の上方修正もないといった点が好感され、時間外で一時7%超急騰した。 $アップル(AAPL.US)$時間外で小幅ながらも上昇。アップルは6四半期連続で予想を上回る増収増益を達成し、6月期の売上高とEPSは過去最高を記録したが、中国での売上高が予想より大きく落ち込んだ。
半導体株に関しては、英 $アーム・ホールディングス(ARM.US)$が決算受け、時間外で12%大幅安。1株利益の見通しが予想を下回ったことや、通期売上高見通しを据え置いたことが嫌気されている。市場は通期の見通しは上方修正されると期待していたことから、今回の据え置きは失望感に繋がっている模様。 $インテル(INTC.US)$の売上高は前年比で1%減少し、最大11%減の第3四半期見通しも発表した。さらに、2025年に100億ドルのコスト削減を行い、約1.5万人の人員削減を行う予定。また、第4四半期からは、1992年以来初の配当停止も発表した。これを受け、時間外で一時21%大幅下落 $アドバンスト マイクロ デバイシズ(AMD.US)$が決算受け、時間外で約8%上昇、売上高、利益ともに強い結果を示し、AMDのデータセンター部門の売上高は前年比115%増の28億ドルとなった。同部門の売上高は2四半期連続で過去最高を更新している。さらに、AIチップの通期売上高見通しも上方修正した。
出所:FactSet、MINKABU、Bloomberg、investing、ロイター
来週の決算·経済カレンダー(8/5~8/9)米経済の暗雲、ハイテク株の試練!米景気動向と円高の行方を見極め
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