パランティア、過去最高益で23%急騰!「我々はAI革命の中心にいる」【決算まとめ】
前日引け後に発表された7-9月期決算は過去最高益となった。10-12月期ガイダンスも市場予想を上回り、会社側は通期売上高見通しを上方修正し、買いが殺到した。同社のアレックス・カープCEOは投資家向けの書簡で次のように語った。
「世界は今、米国主導のAI革命の真っ只中にあり、産業と経済は再構築されつつある。我々はその中心にいる。」
決算ハイライト
7-9月期実績:予想上振れ
◇調整後営業利益:前年同期比69%増の2億7550万ドル、市場予想は2億3,610万ドル
◇純利益:過去最高の1億4400万ドル、前年同期の2倍に拡大
◇調整後EPS(1株当たり利益):0.1ドル、市場予想は0.09ドル
◇売上高:前年同期比30%増の7億2550万ドル、市場予想は7億370万ドル
7-9月期実績:予想上振れ
◇調整後営業利益:前年同期比69%増の2億7550万ドル、市場予想は2億3,610万ドル
◇純利益:過去最高の1億4400万ドル、前年同期の2倍に拡大
◇調整後EPS(1株当たり利益):0.1ドル、市場予想は0.09ドル
◇売上高:前年同期比30%増の7億2550万ドル、市場予想は7億370万ドル
主に米国事業(44%増収)が業績拡大を牽引している。
・米国の政府部門(防衛および諜報機関を含む)
7-9月期売上高:3億2000万ドル、前年同期比で40%増、前四半期比15%増
・米国の商業部門
7-9月期売上高:1億7900万ドル、前年同期比54%増、前四半期比13%増
・米国の政府部門(防衛および諜報機関を含む)
7-9月期売上高:3億2000万ドル、前年同期比で40%増、前四半期比15%増
・米国の商業部門
7-9月期売上高:1億7900万ドル、前年同期比54%増、前四半期比13%増
10-12月期ガイダンス:予想上振れ
◇売上高:7億6700万ドル~7億7100万ドル、市場予想は7億4650万ドル
◇調整後営業利益:2億9800万ドルから3億200万ドル、予想は2億6160万ドル
◇売上高:7億6700万ドル~7億7100万ドル、市場予想は7億4650万ドル
◇調整後営業利益:2億9800万ドルから3億200万ドル、予想は2億6160万ドル
2024年通期見通し:上方修正、予想上振れ
◇通期売上高ガイダンスの中央値を28億700万ドル(前年比26%増)に引き上げた。市場予想の27.6億ドルを上回っている。
◇通期売上高ガイダンスの中央値を28億700万ドル(前年比26%増)に引き上げた。市場予想の27.6億ドルを上回っている。
パランティアについて
米AIソフトウェア大手。主に米国政府や民間企業向けにAIソフトウェアを提供している。2023年11月に上場し、2024年9月にS&P500指数の構成銘柄となった。
米AIソフトウェア大手。主に米国政府や民間企業向けにAIソフトウェアを提供している。2023年11月に上場し、2024年9月にS&P500指数の構成銘柄となった。
事業内容:「現実社会のデータを、人間主導で分析できるソフトウェアを構築・提供しています。Palantirは、データを統合し、管理し、セキュリティを確保できるプラットフォームを構築。その上に、完全なインタラクティブ性を備え、人間が操作しつつコンピュータが支援する形で分析できる多くのアプリケーションを提供しています。」(会社ホームページ)
経営陣のコメント
◇「これはまだほんの始まりに過ぎない。」ーーアレックス・カープCEOが投資家宛て書簡で綴った最初の言葉。
◇「米国政府および民間顧客からの最先端AI技術に対する揺るぎない需要に応えることで事業の成長は加速しており、業績は予想を上回っている。」
◇「世界は今、米国主導のAI革命の真っ只中にあり、産業と経済は再構築されつつある。我々は、その中心にいる。」
◇「これはまだほんの始まりに過ぎない。」ーーアレックス・カープCEOが投資家宛て書簡で綴った最初の言葉。
◇「米国政府および民間顧客からの最先端AI技術に対する揺るぎない需要に応えることで事業の成長は加速しており、業績は予想を上回っている。」
◇「世界は今、米国主導のAI革命の真っ只中にあり、産業と経済は再構築されつつある。我々は、その中心にいる。」
なお、アレックス・カープ氏やパランティアについては「二分された評判」となっている。高成長を評価し期待しているアナリストや投資家もいれば、高バリュエーションや持続性を疑問視するアナリストや投資家もいる。
アナリスト評価(Bloombergより)
決算発表後、アナリストたちによる目標株価の引き上げが目立った。決算発表前と比較した際、平均目標株価の引き上げ率(11月6日時点)は15%だった。
決算発表後、アナリストたちによる目標株価の引き上げが目立った。決算発表前と比較した際、平均目標株価の引き上げ率(11月6日時点)は15%だった。
ただし、投資判断については引き続き、「売り」や「アンダーパフォーム」、「中立」を維持したアナリストが多い。パランティアの高いバリュエーションが背景にあるとみられる。たとえば、前回決算発表後のレポートで、シティは「(好業績は)ソフトウェア業界で最もリッチな株価に十分反映されていると考える」と記した。モルガン・スタンレーは「今四半期まで続くトレンドラインは予想以上に強力であり、同社のAIの位置付けを浮き彫りにしている」としながらも、「投資評価なし」としている。
バリュエーション
パランティアの12カ月先予想PER(株価収益率)は11月6日時点で115倍となっており、過去2年平均の62倍、過去5年平均の87倍を大きく上回る。ソフトウェア同業グループの平均予想PERは約50倍となっている。同社が高いバリュエーションを正当化および維持するためには、今後も好業績を出し続ける必要があると言えよう。
パランティアの12カ月先予想PER(株価収益率)は11月6日時点で115倍となっており、過去2年平均の62倍、過去5年平均の87倍を大きく上回る。ソフトウェア同業グループの平均予想PERは約50倍となっている。同社が高いバリュエーションを正当化および維持するためには、今後も好業績を出し続ける必要があると言えよう。
24年11月6日作成 マーケットアナリスト Julie
出所:会社資料およびBloombergよりmoomoo証券作成
出所:会社資料およびBloombergよりmoomoo証券作成
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