S&P 500は上昇したが、月曜日の急激な売りの後、週を通してほぼ横ばい

S&P500種指数は金曜日に上昇し、景気後退への懸念と世界的な円資金によるキャリー・トレードの巻き戻しによって急落した月曜日以降の損失をほぼ取り戻した。

テクノロジー・セクターは金曜日に指数を最大に押し上げ、ウォール街の「恐怖指数」であるCboeボラティリティ・インデックスは週初に急騰した後下落した。

月曜の大幅下落は、7月の雇用統計が予想を下回ったことで景気後退懸念が高まり、投資家が日本円を含む為替キャリートレードのポジションを解消したため、先週の急落に続くものだった。

テキサス州オースティンのパー・スターリング・キャピタル・マネージメントのディレクター、ロバート・フィップス氏は「投資家は底打ちの証拠を見つけようとしている」と語った。

木曜日、米連邦準備制度理事会（FRB）の政策担当者たちは、利下げを可能にするほどインフレが冷え込んでいることに自信を示し、利下げの規模や時期については経済データから判断すると述べた。

ロサンゼルスのウェドブッシュ証券で株式トレーディングのマネージング・ディレクターを務めるマイケル・ジェームズは、「次のFRB会合を迎えるまでの1ヶ月間、市場にはかなりの不透明感と不安が漂い続けるだろう」と語った。

FRBは次回9月17-18日の政策決定会合で利下げに踏み切ると予想されているが、トレーダーは25ベーシスポイントか50ベーシスポイントか、どちらの利下げが可能性が高いかを見極めている。CMEグループのフェドウォッチ・ツールによると、トレーダーは現在、50ベーシス・ポイントの利下げ確率を51％、25ベーシス・ポイントの利下げ確率を49％としている。

投資家はまた、来週発表される7月の米消費者物価と小売売上高を待っている。