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今日の東京株式市場見通し=一進一退、米エヌビディア決算消化 利益確定売りと押し目買い綱引き

2024年11月21日午前 8:09 GMT+9
きょうの東京株式市場で日経平均株価は、一進一退の値動きが想定されている。米エヌビディアの決算は一部で物足りないとの受け止めがあり上値を抑えそうな一方、過度な警戒感の後退に伴う押し目買いが下値を支えるとみられる。一巡後は手掛かりに乏しくなり、売買が交錯しそうだ。
日経平均の予想レンジは3万8000-3万8500円。
エヌビディア株の時間外取引での下げを受けて、国内の関連株は上値が抑えられる可能性がある。20日発表の決算は一部投資家の期待には応えられず、エヌビディアの株価は引け後の時間外取引で一時約2%下落した。
市場では「決算自体は悪くない。初動で売られたのは利益確定のタイミングをみていた向きがいたためだろう」(東洋証券の大塚竜太ストラテジスト)との見方が聞かれる。その後は下げ渋る場面もある。
エヌビディアは20日、第4・四半期(11─1月)の売上高が375億ドル(プラスマイナス2%)になるとの見通しを示した。LSEGのまとめたアナリスト予想の370億9000万ドルを上回った。
主要な国内企業の決算発表は一巡し、手掛かりに乏しくなっている。このところ商いも盛り上がりを欠いており、朝方の売買が一巡した後の指数は、先物の売買に振らされやすい状況が継続するとみられている。
前日の米国市場では、エヌビディア決算を控える中でハイテク株が中心のナスダック総合が下落して取引を終えた。ロシアとウクライナの緊張激化を巡る懸念が重しとなった。ディスカウント大手ターゲットの決算がさえなかったことも相場を圧迫した。
きょうは植田日銀総裁の発言機会があるほか、米国では11月フィラデルフィア地区連銀業況指数や週次の米新規失業保険申請件数などの発表、複数の米連邦準備理事会(FRB)幹部の発言機会がある。
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