東京市場サマリー：日経平均506円高、最高値迫る　チャート「鍋底」抜け上昇に弾み

市場概況
今日の東京株式市場で日経平均株価は前営業日比506.07円高の40580.76円、東証株価指数（TOPIX）が15.56ポイント高の2872.18で終了した。

トップニュース
高配当銘柄の株価上昇率、損保・海運が上位
2024年1月に新NISA（少額投資非課税制度）が導入されたのを契機に、個人投資家の間で配当利回りの高い銘柄に注目が集まっている。「日経平均高配当株50指数」の構成銘柄を対象に3月末からの株価上昇率を調べたところ、損害保険や海運大手が上位に顔を並べた。

円スワップ金利１カ月ぶり高水準、円安止まらず日銀「同時決定」読む
外国為替市場で円安進行が止まらず、物価上昇を抑えるために日本銀行が追加利上げに動かざるを得ないとの観測から円スワップ金利が上昇している。金融政策を占う上で債券・為替市場関係者が注目する１年先１年物の円スワップ金利は２日、0.6％台と１カ月ぶりの高水準に上昇した。みずほ証券金融市場部の大森翔央輝チーフデスクストラテジストは、１年先１年物の円スワップ金利の上昇について「海外勢の動きが中心」だと分析。円安の影響に加え、７月会合での国債買い入れ減額と利上げの同時決定の可能性がゼロではないことの表れだと見ている。
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日銀試算の需給ギャップ、16四半期連続マイナス－１～３月
日本銀行は３日、日本経済の潜在的な供給力と実際の需要の差である需給ギャップが１－３月期にマイナス0.66％になったとの試算を発表した。供給が需要を上回るのは16四半期連続となる。

注目銘柄
ＮＴＴデータが一時６％安、ランサムウェア攻撃の情報伝わる 会社側は詳細確認中
$NTTデータグループ(9613.JP)$の下落率が一時６％を超えた。同社がＲａｎｓｏｍＨｕｂグループによるランサムウェア攻撃の標的となったと一部で伝わった。同グループは２３０ギガバイト分のデータにアクセスし、３～４日以内に公開する予定だと主張しているという。今後の事業活動への影響を懸念した売りが膨らんだようだ。

ルネサスが大幅続伸、国内大手証券が目標株価を引き上げ
$ルネサスエレクトロニクス(6723.JP)$が大幅続伸。ＳＭＢＣ日興証券が２日付で投資評価「１」を継続し、目標株価を３２００円から３７００円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。
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ソフトバンクＧ株が終値ベースの最高値を上回る
$ソフトバンクグループ(9984.JP)$株は、ＡＩや半導体分野への投資急増を背景に、2021年３月12日に記録した終値ベースの最高値１万635円を上回った。同社株は６日続伸し、一時前営業日比0.9％高の１万640円を付けた。岩井コスモ証券の川崎朝映シニアアナリストは、日経平均が４万円を回復したこともあり、「投資会社としての収益拡大期待が同社にはある」と指摘。また、昨年９月に英半導体設計会社 $アーム・ホールディングス(ARM.US)$が上場したことで「半導体関連としての見方が加わったことも上昇の背景にある」と分析した。

20年ぶり新紙幣、取り残された自販機　JTは撤退
20年ぶりの新紙幣が3日、発行された。ATMや駅の券売機は新紙幣対応の切り替えをほぼ終え、利用者の利便性に応えた。対照的に切り替えが進んでいないのが自動販売機だ。業界団体の調べでは対応は約3割にとどまる。たばこは $日本たばこ産業(2914.JP)$（JT）が直営事業から撤退するなど、新紙幣発行を機に自販機は消えゆく存在になりかけている。飲料は固定費が高止まりするなか、各社は設置場所の選別を進めている。
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パナソニックHD株反落　供給先の米テスラ販売振るわず
$パナソニック ホールディングス(6752.JP)$が5営業日ぶりに反落。一時2.19%安の1294円を付けた。電気自動車（EV）大手の米 $テスラ(TSLA.US)$が2日発表した2024年4〜6月期の世界販売台数が前年同期比で減少した。EV需要の鈍化が改めて意識され、テスラに電池を供給するパナHD株に売りが出ているようだ。

ダイキン大幅高　同社の家庭用エアコン生産883万台　24年度は最高に
$ダイキン工業(6367.JP)$は3日、2024年度の家庭用ルームエアコンの生産計画を公表した。世界全体で23年度比15%増の約883万台と、過去最高の生産数となる。インドで100万台以上を生産するなど、新興国でのエアコン需要の高まりに対応する。23年度は世界全体で需要が冷え込んだため、生産台数も22年度比11%減の769万台にとどまった。24年度は世界的に需要が回復するほか、インド市場が販売台数を押し上げる見通しだ。

配信元：Bloomberg、日本経済新聞、MINKABU