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トランプ次期政権下で米石油生産急増の可能性は低い-エクソン幹部

2024年11月27日 10:53 JST
資源を掘りまくるような状況になるとは思えないと上流部門社長
トタルエナジーCEOも米国での石油・ガス掘削拡大に懐疑的
トランプ次期米大統領の「資源を掘りまくれ」との呼びかけにもかかわらず、米国の石油・ガス生産会社が今後数年間に生産量を大幅に増やすことはないだろう。エクソンモービル上流部門のリアム・マロン社長が26日、そうした見方を示した。
米石油大手エクソンモービル(XOM.N)の上流部門担当責任者リアム・マロン氏は26日、トランプ次期政権下で国内石油・ガス生産会社が生産量を大幅に増やす公算は小さいとの見方を示した。資本規律に重点を置いているためと指摘した。
マロン氏はロンドンで開催された業界会合で、「『ドリル・ベイビー・ドリル(石油を掘りまくれ)』モードになる人はいないだろう」と指摘。「企業の大半が事業の採算性を重視しており、(生産量が)大幅に変わることはなさそうだ」と述べた。
ただ、掘削用地の許可手続きが簡素化されれば、短期的に生産量は増える可能性があると付け加えた。
トランプ氏は大統領選中、国内の石油と天然ガスの生産拡大を公約した。米国はシェールオイルの生産急増で世界最大の産油国となった。産油量は今年、日量1300万バレルを超えた。
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