米国市場の展望：ECBは予想通り25bpの利下げを実行　金価格は史上最高値を記録　

Moomooユーザーの皆様、こんばんは！今晩のＮＹ株の読み筋です。

市場概況
米国市場スタート、優良株で構成するダウ工業株30種平均は0.40ドル高の40862.11ドル、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数が18.36ポイント高の17413.89で始まった。米国大型株である500社の銘柄で構成するS＆P500種平均は3.35ポイント高の5557.48。

ハイテクラリー
●木曜日、人工知能関連製品への需要急増の兆しが見える中、ハイテク関連銘柄による世界的な株高がS&P500先物を押し上げた。
●エヌビディアのジェンセン・フアン最高経営責任者（CEO）は、サンフランシスコで開催されたゴールドマン・サックスのテクノロジー・カンファレンスで、「人工知能に対する需要は非常に大きく、誰もが一番になりたがり、誰もが一番になりたがっている」と語った。
●また、米国のインフレが依然として抑制されていることを示すデータが発表された翌日には、リスク選好の動きも再燃し、米連邦準備制度理事会（FRB）が今月中に4分の1ポイントの利下げを実施する可能性が高まった。

金価格は史上最高値を記録
スポット金は1オンスあたり2,535ドルの史上最高値を記録した。

原油需要
●ブレント原油は、国際エネルギー機関（IEA）が中国経済の冷え込みを受け、世界需要の伸びが「急減速している」と指摘したことを受け、70ドル台を維持しながらも上げ幅を縮小した。
●今年上半期の世界消費量は日量80万バレル増と、2023年同期比の3分の1にとどまった。これは、2020年のパンデミック（世界的大流行）で石油需要が暴落して以来、最低のペースである。
●IEAのファティ・ビロル事務局長はパリからのインタビューで、「中国の経済成長は減速しており、電気自動車による交通システムの普及は非常に強いペースで進んでいる」と述べた。

欧州金利
●9月12日（木）、ECBは最新の金利決定を発表し、主要預金金利を25bp引き下げ、主要リファイナンス金利と限界貸出金利を60bp引き下げた。
●ECBはその政策声明で、特定の金利パスをあらかじめ約束するものではないこと、運営理事会はあらゆる手段を調整する用意があること、制限的措置の程度と期間はデータが決定すること、インフレ率を適時に2%に戻す決意であることを述べた。

先週の米新規失業保険申請件数23万件、予想上回る
●先週の米新規失業保険申請件数は、雇用の緩やかな減速に伴い、3週間ぶりに増加した。 労働需要の鈍化を受け、市場ではFRBが来週の会合で25bpの小幅利下げに踏み切るとの見方が広がっている。

●9月12日（木）、米労働省が発表したデータによると、9月7日週の米初回失業保険申請件数は23万人（予想22.7万人、前値22.7万人）。