ビットコイン年間上昇率が金を上回る！史上最高値に迫るなか、「乱高下」はどこまで続くのか？

半年ぶりに $ビットコイン (BTC.CC)$は再び73000ドルを突破し、史上最高値の73793.68ドルまであと一歩となった。この上昇を受けイーサリアムも2600ドルを超えた。

現在、ビットコインの価格は72000ドル以上で推移し、これまでのところ、10月に13％以上上昇している。金が過去最高値を何度も更新していることは注目すべきことだが、今年の上昇率から見ると、ビットコインは70％以上を超えており、金の35％上昇をはるかに上回っている。

米国の暗号通貨の関連銘柄は急速な傾向であり、 $マイクロストラテジー クラスA (MSTR.US)$は20日間で60％近く上昇し、今年の株価は3倍以上上昇した。 $テラウルフ (WULF.US)$、 $ライオット・プラットフォームズ (RIOT.US)$、 $ハット8 (HUT.US)$、 $クリーンスパーク (CLSK.US)$など20日間で40％以上上昇している。

11月5日の米大統領選投票日まで残り1週間となったが、誰が次期米大統領に当選しようとも、暗号資産にとっては好材料となるだろう。ビットコインの急騰が米国の大統領選と密接に関連していることは広く認識されている。

トランプ氏は暗号通貨を明確に支持しているため、ビットコインは「トランプトレード」の対象とみなされ、ハリス氏は、バイデン政権が暗号通貨セクターを取り締まるのとは対照的に、暗号通貨業界に対する規制の枠組みを支持すると公言している。

ビットコイン価格を押し上げる好材料は？
短期的には、最近のトランプトレードと連邦準備制度理事会（FRB）の金融政策が2つの主要な「起爆剤」となっている。

CoinSharesのリサーチ責任者であるジェームス・バターフィル氏はレポートの中で、現在のビットコインの価格と流れは米国の政治に大きく影響されており、最近の資本流入の急増は共和党の選挙での変化に関連している可能性があると述べている。

ベイリー・グループのエグゼクティブ・マネージング・ディレクター、エリック・ベイリー氏は、今週のビットコインの値動きは、トランプ氏が今年の選挙で勝利するという市場の選好の証拠と見ている。

スタンダード・チャータードのデジタル・アセット・リサーチのグローバル・ヘッドであるジェフ・ケンドリック氏は、トランプ氏が勝利すれば、ビットコインは選挙当日に75000ドルを超え、共和党が議会を支配すれば、年末までに125000ドルの高値に達する可能性があると予想している。

また、世界の主要中央銀行による政策転換と流動性緩和によるリスク心理の高まりは、暗号通貨にとって追い風となっている。しかし、9月にFRBが注目の利下げを行ったにもかかわらず、インフレの懸念はまだ完全に払拭されていないと考える人は市場内に少なくない。注目すべきは、一般的に投資家は選挙後に米国でインフレが上昇するリスクがあり得ると考えていることだ。

また、ビットコインがアロケーション資産の主流になりつつあることから、金と並んでインフレ対策資産と見なされている。そのため、このような懐疑的な見方の下で、安全資産とみなされるビットコインの価格が上昇し、もう一つの主要な安全資産である金の価格も今月、過去最高値を更新したことは驚くべきことではない。

一方、ビットコインは長期的には強い需要に支えられている。ビットコイン先物やスポットETFの登場により、ビットコインはカストディアンにとって主流の配分資産となり、金融機関によるビットコインの配分・保有がビットコイン需要を押し上げている。

米証券取引委員会（SEC）に提出された書類によると、ハイテク大手の $マイクロソフト (MSFT.US)$もビットコインへの参入を検討しているという。時価総額3兆ドル以上のハイテク大手は、12月10日の株主総会で「ビットコインへの投資評価」を議決する予定だ。この提案が可決されれば、マイクロソフトはビットコインに直接資金を投入するだけでなく、他の企業も追随してビットコインを購入するようになり、暗号市場に大量の資金が投入されることになる。

「乱高下」はどこまで続くか？
現在、トレーダーはコール・オプションへの賭けを増やしている。データによると、11月8日に満期を迎えるコールオプションの権利行使価格は75000ドルに集中しており、11月29日に満期を迎えるコールオプションの権利行使価格は約80000ドルに集中している。

暗号通貨取引プラットフォーム「Derive.xyz」の創設者による新しいレポートによると、ビットコインオプションのデータによると、世界最大の暗号通貨として取引されているビットコインの価格が、11月5日の米大統領選挙当日に10％以上の変動幅を経験する可能性は3分の1であるという。

一方、火曜日に世界的なファンドが米国市場のビットコインETFを大量に購入したことで、同機関がまとめた最新のデータによると、ビットコインETF12銘柄への今年累計の純流入額は全体で230億ドル以上となった。注目のビットコインETFの発行会社には、世界的なカストディ大手のブラックロック・インクやフィデリティ・インベストメンツなどが含まれる。

ビットコインは、ETFの需要が放物線を描くように伸びるため、2025年1月末までに101694ドルに達する可能性があると、10x Researchは市場分析で指摘している。DeFiを未来と位置づけ、伝統的な金融システムに代わる外部的な選択肢とする代わりに、現在の市場のシナリオは「デジタル・ゴールド」にシフトしており、ビットコインを機関投資家のポートフォリオにおける恒久的な長期資産とみなす枠組みとなっている。

現在、多くの機関が驚異的な価格目標を提示している。投資銀行のバーンスタインは、2025年末までにビットコインの価格は20万ドルに達すると予想している。

このバーンスタイン・レポートは、今年末までにウォール街の機関投資家が創業者サトシ・ナカモト氏に代わってビットコインのトップ・ウォレットになることが予想されると指摘し、これは米国株式市場におけるビットコインETFの大成功と関連しており、年初から一貫して海外からの資金流入を集めており、今年すでに米国株式ETFの中で最もホットな取引カテゴリーになっていると述べている。

また、バーンスタイン・アナリティクスのチームは、11月5日の米大統領選でトランプ氏が勝利した場合、暗号通貨は約80000～90000ドルの史上最高値を更新する可能性があると予測している。

Matrixportは、ビットコインが70000ドルの大台を突破し、2024年初頭に設定された年末の目標に到達したとする新たなレポートを発表した。 最新のマトリックス・オン・ターゲットレポートによるとビットコイン価格は年末までにさらに上昇する可能性があると予想されている。

米大統領選はポジティブな市場カタリストとなる可能性があり、ビットコインスポットETFに対する旺盛な投資家の需要と相まって、ビットコイン価格をさらに押し上げるだろう。今後、より多くのロング投資家が13F提出書類でビットコインスポットETFのポジションを公表すれば、年末のビットコイン上昇にさらに勢いがつく可能性がある。

Unocoinの共同創設者兼最高経営責任者（CEO）は、ビットコインはやや周期的であり、過去には通常、年末に向けて力強い成長が見られ、2024年にも同様の傾向が繰り返される可能性があると述べた。ビットコインは10月に平均29.5％、11月に平均37.9％、12月に平均12.3％上昇しており、これはビットコインが10万ドルを突破するという楽観的な予想を裏付けている。

しかし、ビットコインの未来に潜在的な障害がないわけではない。ビットワイズ・アセット・マネジメントのマット・ホーガン最高投資責任者（CIO）は、暗号通貨にとって最悪の結果は、暗号に関する法律や規制の方向性が不透明なまま維持されることであり、選挙結果によって混乱する可能性があると述べた。