米国市場の展望：エヌビディアは反発、テスラが続落　ダウ平均は29ドル高でスタート

Moomooユーザーの皆様、こんばんは！今晩のＮＹ株の読み筋です。

市場概況
米国市場スタート、優良株で構成するダウ工業株30種平均は29.53ドル高の39783.28ドル、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数が20.23ポイント高の18303.64で始まった。米国大型株である500社の銘柄で構成するS＆P500種平均は6.22ポイント高の5590.76。

米6月生産者物価指数(PPI)、前月比は予測上回る0.2%増　コアPPIも予測上回る
米労働省が発表する6月の生産者物価指数（PPI）は、前月比は0.2%増、予想が0.1%増。

好調な銀行
●JPモルガン、ウェルズ・ファーゴ、シティグループは、金曜日に予定されている決算で第2四半期決算シーズンを迎える。
●ウォール街の大手金融機関の株価は今年、市場全体を圧倒しており、投資家は銀行の業績見通しが今後数四半期で明るくなると予想している。貸金業者にとって重要な収益源である純利息収入は減少すると予想されているが、投資家は投資銀行業務のような手数料を生み出すビジネスがバラ色になる可能性が高いことに注目している。
●「銀行株の勢いは当面続くと思う」と、Keefe, Bruyette & Woodsのアナリスト、デービッド・コンラッド氏は述べた。

国債の復活
●銀行と同様、国債も投資家の間で流行しており、インフレの冷え込みが連邦準備制度理事会（FRB）の利下げへの賭けを後押ししているため、今年の下落分を帳消しにしている。木曜日に発表された米国のインフレ率が予想以上に鈍化したことを受け、トレーダーたちは今年中に3回の金利引き下げが実施されるとの観測を強めている。
●肝心なのは、これが政策決定者を納得させられるかどうかということである。「FRB高官のコメントは今後数週間、さらに注視されるだろうが、国債の強気派に転機が訪れているように感じられる」とシドニーのATFXグローバル・マーケッツのチーフ・アナリスト、ニック・ツイデール氏は語った。

ソフトバンクが英国のAIチップメーカー、Graphcoreを買収
●7月12日、グラフコアはソフトバンクによる買収を発表した。AIチップを専門とするGraphcore社は、マイクロソフトなどの投資家の支援を受けていたが、厳しい競争と財務上の圧力に直面していた。
●GraphcoreのCEOであるNigel Toon氏は買収価格を明らかにしなかったが、従業員と投資家にとって「素晴らしい結果」だと述べた。 ソフトバンクは、GraphcoreをAI戦略の重要な一部と位置づけており、人工知能の実現には次世代半導体が不可欠だと強調している。
●今回の買収は、ソフトバンクにとってアームに続くもうひとつの重要な投資であり、半導体分野における孫正義の投資戦略を示している。 孫正義氏は、人工超知能の実現にはAIチップが不可欠と考え、ASIのコンセプトを提唱しており、業界大手と協力してグローバルAIデータセンターを設立する計画である。

円売り
●ブルームバーグの中央銀行口座分析によると、FRBの利下げ観測が高まったことで、日本は円を買い支えるために今年3度目の為替介入に踏み切った。
●介入の規模は、日銀の口座と証券会社の予測の比較から、おそらく約3兆5000億円（220億ドル）であった。この数字は、日本の通貨当局が、国内のインフレが大きく冷え込んだことを示すデータが出た直後、アメリカの金利低下への期待が高まったことを利用しようとしたことを示している。
●鈴木俊一財務相と神田正人為替局長は、今年初めの同様の措置の後と同様、介入したかどうかについてのコメントを金曜日に避けた。

6万以下は買い好機？ビットコイン半減期の実績を振り返り
6月に入ってから、ビットコインがつまずいている模様。 $ビットコイン(BTC.CC)$ の価格は現時点でも依然として下落基調にあり、過去1カ月で17％下落し、2024年2月以来の最低水準に達した。