米国市場の展望：今週は米5月小売売上高などに注目　ダウ平均は23.98ドル安でスタート

Moomooユーザーの皆様、こんばんは！今晩のＮＹ株の読み筋です。

市場概況
米国市場スタート、優良株で構成するダウ工業株30種平均は23.98ドル安の38565.18ドル、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数が8.42ポイント高の17697.30で始まった。米国大型株である500社の銘柄で構成するS＆P500種平均は0.49ポイント安の5431.11。

懸念が再燃
●米国株式先物は、欧州の株式指数全体が年初来高値を更新する中、低迷している。フランスのCAC40指数は、過去2年以上で最悪の週間下落を記録した後、上昇していたが、それも冷え込んでいる。日本株は急落した。
●今週は、英国、オーストラリア、ブラジルの利下げ決定など、中央銀行の動きが目白押しで、投資家はそれぞれがいつ利下げサイクルに入るかのヒントを探している。

データ依存
●米債券市場は、連邦準備制度理事会（FRB）の発言よりもデータが重要だというメッセージを強く打ち出している。
●先週は、ハト派的なインフレ・データが政策決定者のタカ派的な発言をかき消した。
●FRBの Neel Kashkari 氏は週末、FRBは利下げに踏み切る前に時間をかけてもよい状況にあると述べた。

米6月NY連銀製造業景気指数、予想上回りドル買い
●米6月NY連銀製造業景気指数は―6.0となった。7カ月連続のマイナス。しかし、予想を上回り、3カ月連続で改善基調にある。
●米国債相場は続落。10年債利回りは4.25％から4.27％まで上昇した。ドル買いも優勢となり、ドル・円は157円80銭から157円94銭まで上昇。ユーロ・ドルは1.0715ドルから1.0710ドルまで下落した。

最大級のETFがリバランス、エヌビディアに100億ドルの買い？
●ハイテク株に連動する最大のETFである $テクノロジー・セレクト・セクター SPDR ファンド(XLK.US)$ は今週、四半期ごとにリバランスを行い、株式ウエイトを調整する予定である。 現在、 $アップル(AAPL.US)$ と $マイクロソフト(MSFT.US)$ がそれぞれファンドのウェイトの約22％を占め、 $エヌビディア(NVDA.US)$ は6％未満となっている。
●UBSの最新レポートでは、もしエヌビディアが2位に浮上し、アップルが3位に落ちた場合、ファンドにおけるエヌビディアのウェイトは21%に急増し、アップルのウェイトはわずか4.5%に下がると予測している。 これは、ファンドがエヌビディアの株を大量に購入する必要があることを意味し、その額は100億ドルに達する可能性があるという。